無垢
まったく困った、それがとても無垢な主張で。田母神航空幕僚長のその主張。
みんな自分は悪くないと、その前提で生きている。その欲求に沿って、ずっとお腹にあった、解釈と見える。
おそらく右派のヒトたちの間では、とてもポピュラーな考え方、それをまとめた中身。
驚いたのは、彼が言論の自由や、民主主義も口から発した事実。それはインチキではなく、おそらくは無垢。
まるで右派のヒトが積み重ねてきた、問題のある行動には、目をつぶって見ないように、無かった事と信じている。
戦後60年以上経って、情報だけで戦争を知る世代が起こす、深刻なズレ。コレが右派にも左派にも起きて、これからそういうヒトが増えてくる。
とても無垢、それだけに現実から離れていっても気づかぬままに突き進む。ズレばかりが拡大していく。そういう時代に入って、さらにそれが浸透していく。
侵略国家かどうかは、差別があったかですべての説明になる。それよりも、無垢で無知になり、突き進んでしまう、現在とこれからの世代の行く末を、見守りたい。