えすかれーしょん

自分からの糸

自分からの糸

ヒトからは2種類の糸がでて、他者とつながり編み込まれていく。

一つは愛の糸。親からもらう生命のつながりの、やさしい糸。糸に溶け込めば、穏やかにあらゆる生命と繋がりが、手をさしのべてくれる。

もう一つは、エゴイズムから伸びる、共感の糸。自分中心のエゴイズム。それだけに逃がれようのない自分自身。

最初に大切にするのは、自分ぽっち。それが変わっていくキッカケは、”苦しみ”。

経験した苦しみと、同じ苦しみを他者が受けていたら、自分の古傷が痛み出す。自分を裏切るコトは出来ない。

同じ苦しみを受けている他者に、古傷の痛みが、手をさしのべさせる。コレが共感の糸。

他者からではなく、自分から他者に手をさしのべる、共感の糸。どれだけその糸がのばせるか、それがその人のやさしさの質量になる。

やさしくなる為には”苦しみ”が欲しい。”苦しみ”のコレクション、その一つ一つが共感の糸に変わっていく。

自分からの糸が伸びて、手をさしのべていける。愛と並ぶ隠されたテーマ。それが共感の糸。

-えすかれーしょん