えすかれーしょん

カッコ

カッコ

身近な人間ほど、カッコつけた自分を見せたくなる。

身内にカッコいい姿を見せたいのは、どうしてだろう。

自分の弱い所を、知っているからなのか。

その弱い所を、なじるような人間だからなのか。

身内にカッコつけたいのは、自分の弱い部分をなじられたから。

もしも弱い所をかばってくれたら、カッコつける必要はなくなるのだろうか。

自分の子供にまで、身内まで、弱い部分をなじるのは、そこが気になるから。

自分の中にある許せない部分と、重なるから。自分のその薄暗い部分から、逃げたい証拠。

みんなそんなに強くない。

身内ほどカッコつけたい。そう思ったら、自分ではなくその身内に、まだ解決されていない闇があるかもしれない。

おそらくは、一生かけて乗り越えていくテーマ。大人であっても、高齢になっても、乗り越えていくテーマはある。

それを家族に、なすりこすりしながら、乗り越えられる時を待つ。

自分が悪いわけではない、原因は身内の心の深い部分にある。

身内が、病んでいる時もある。そういうパターン。現実にある。

ある程度、自分が経験を重ねたら、その身内をいやしてみよう。

緩めるように導く。気にしないように、そちらに持って行く。

あくまで出来ればの話。家族もまだ道の途中。自分もまだ道の途中。

共に人生の旅をしている、身近なヒト。カッコつける必要は、ない。もっと緩めてみる。

-えすかれーしょん