カッコ
身近な人間ほど、カッコつけた自分を見せたくなる。
身内にカッコいい姿を見せたいのは、どうしてだろう。
自分の弱い所を、知っているからなのか。
その弱い所を、なじるような人間だからなのか。
身内にカッコつけたいのは、自分の弱い部分をなじられたから。
もしも弱い所をかばってくれたら、カッコつける必要はなくなるのだろうか。
自分の子供にまで、身内まで、弱い部分をなじるのは、そこが気になるから。
自分の中にある許せない部分と、重なるから。自分のその薄暗い部分から、逃げたい証拠。
みんなそんなに強くない。
身内ほどカッコつけたい。そう思ったら、自分ではなくその身内に、まだ解決されていない闇があるかもしれない。
おそらくは、一生かけて乗り越えていくテーマ。大人であっても、高齢になっても、乗り越えていくテーマはある。
それを家族に、なすりこすりしながら、乗り越えられる時を待つ。
自分が悪いわけではない、原因は身内の心の深い部分にある。
身内が、病んでいる時もある。そういうパターン。現実にある。
ある程度、自分が経験を重ねたら、その身内をいやしてみよう。
緩めるように導く。気にしないように、そちらに持って行く。
あくまで出来ればの話。家族もまだ道の途中。自分もまだ道の途中。
共に人生の旅をしている、身近なヒト。カッコつける必要は、ない。もっと緩めてみる。