漂流
自分の、ひ弱さ気になりますか。さて、どうでしょうかね。あなたが立派と感じるそのヒト、最初から立派だったんでしょうか。
いえ、最初から立派だとして、それはつまらないでしょうね。ただ、そんななヒトは滅多にいませんよ。ええ、みんなとてもひ弱で、何の保証もない、それでもその大海原へ乗りこんで行くんですよ。
ひ弱でも、先の見えないその中でもまれながら、進んで行くんです。それで、立派だと思われる存在に、いつの間にか成っているんでしょう。全然立派じゃないのに、そう本人は思ってるかもしれません。今のあなた様が、思うようにです。
スポットライトを浴びているヒトも、暗い部屋でふるえているヒトも、何も変わらない。何も違いませんよ。とてもひ弱で貧弱。
漂流しましょうよ。あまりに貧弱な自分を、感じながらです。ヒトから立派だと思われる立場になって、恥ずかしくないように、立派なふりだけ出来るようになっておきましょうか。漂流しながら、ですね。はい。