正と不正の巻
ネットの発展により、いろんな物が広まり易くなった。それは一瞬にして、世界中に広めることも可能。ただ、実際にはまったく広がらないこともある
可能性は広がっているだろう。可能性は、保障ではないから、広がるかもしれないし広がらないかもしれない。それはどっちにも転がるってコト
広めたくないことは広まるけど、広めたいことは広まらない。残念だけど、それが現実かもしれない。正の広がりと、不正の広がりがあった場合、不正の方が広まり易いのではないだろうか
不正の広がりって言うのは、ちょっと罪悪感を含んだ広がり。誰かしら困る人が出てくるような内容だと、なぜだか広まり易い
それはおそらく人の心理と深く関わっているのだろうけど、どういうカラクリだろう。正の広がりと不正の広がり。不正と言っても、本当に残酷な内容ではなくほんの少し誰かが損をする程度
ここで考えたいのは、うわさ話が広がる早さ。まともな情報より、なんとなく怪しさを含むうわさ話の方が広まるのは早い
これもちょっとした罪悪感であり、共犯意識だろう。共犯意識というのはお互いに秘密を持つ仲間になると言うコト。そこで仲間意識は生まれる。情報というのは仲間意識の中で、広まり易いのだと思う
しかも悪いコトの方が、仲間意識は強くなる。お互いに悪だから、裏切られることも少ないだろう。より強い繋がりを、擬似的に感じるのだと思う
知ってしまったという罪悪感も、広がりを手伝うのだろう。自分だけが知っている秘密は、とても心苦しい。ヒトに伝えてラクになりたい。そんな心理が働くと考えられないだろうか
自分はラクになりたいから人に話す。でも他のヒトも同じで、ラクになりたいから人に話す。それが一気に他のヒトにも伝わっていく
自分だけが持ってしまった秘密を、誰かに伝えたいと思う気持ちが、実は話が広がる最大の要素、そうは考えられないだろうか。もしもそれが事実なら、何かを広めたい場合には、ほんのちょっと秘密を混ぜた方がイイ
秘密は人に話したくなる。それを利用すれば、あっという間にみんなに広まるコトになる。不正の広がりではあっても、そのチカラは強力なので利用しない手はないだろう
その点、正の広がりは難しい。余程のコトでなければ、次のヒトに伝える意味がない。意味が見いだせなければ、わざわざヒトには伝えない。とするならヒトに伝える時は、ほんの少し秘密を混ぜる。不正の広がりを利用した方が効果的と言える
2008年6月8日から14日までの週間トップを発表します!!1位味方になる意味 2位 自分は、思いのほか大きい 3位 よくある犯罪 4位 採用権はくだつでした