選ぶの巻
店でものを買う。普段の何気ない行為。その中に人の本質的なコトが、含まれているように思う。人は、どういう基準で店を選ぶのだろう
何か物を買おうとする時、よく知っているおなじみの店で買うように思う。みんなが知っている看板の大きなお店。まったく意識しないで、大きな看板の店に入るだろう
もしも隣に、聞いたコトもない小汚い小さなお店があった場合どうだろう。自分が欲しいモノは売っていうるとする。たとえ売っていたとしても、よく知っているお店に入ってしまうように思う
おなじみの大きな看板のお店の方が、安心感があるからだろう。どちらも同じ商品が売っていても、みんなが知っているお店の方に入る
お店というのはあくまでも喩えで、実はこれ人に当てはめて考える為のモノ。人でもおなじみの肩書きを持っている人の方が、安心出来るだろうということ
おそらくほとんどの人は、そんな肩書きがない、ノンブランドなのだろうと思う。つまり小汚いお店の方。そんなノンブランドの人が、どうやったら生き抜いていけるかという方法論があればそれは知恵
もしもよく知らない店に入るとしたら、どんな気持ちからか。おそらくそれなりに魅力的な、演出がされているからだと思う。それは人でも同じなのではないか
人が人を選ぶ時も、魅力を感じてだと思う。とするなら、魅力的に見せるために自分を磨かなくてはいけない。中身が素晴らしいだけでは通じないので、演出する必要もあるだろう
ブランドに頼れないなら、演出して魅力をアピールするしかない。それともう一つ有効な方法がある。ブランドも魅力もない場合でも、買おうという気持ちにさせる方法
それは、人脈と言われるモノだろう。あの人が言うんだから、行ってみよう。それが店というカタチでなく事務所のようなモノでも、ヒトの繋がりを沢山持つ人なら、成り立つだろう
ヒトの繋がりも、安心感を生むように思う。ブランドか、魅力か、ヒトの繋がりか。この3つの内どれか一つは、持っていたい。なぜならば、自分が店を選ぶ基準がこの3つだから。つまり人間の本質が求めるモノだから
個人として、是非持っていたい3つの要素。ただブランド以外は、気づきにくいモノでもある。いや、ブランドがある人間でも、魅力に欠け悩むヒトも多いだろう
更にこれからは、従来の産業が安定したままとも思えない。ブランドの中にいても、安心など出来ないだろう。そんなこれからを生き抜くために、何が必要になるのだろうか
人が求めるモノは、自分が店を選ぶのと同じ。つまり、人の本質は同じ。そして社会は今まで通りにはいきそうにない。その時には、お互いの強い部分で弱い部分を隠していけばいいように思う
いつでも向けるのは強い部分。とするならば、分け隔てが強い現代の社会にあっても、若者達だけは一切の分け隔てを捨てていく。捨てて繋がって、お互いの強みを活かしていくべきだろう
自分に強みなんてない、確かに自分では分からないかもしれない。ただ、そんな人も人の強みなら見つけられるのではないだろうか。同時に他のヒトから、思っても見なかった自分の強みを教えて貰えるかもしれない。強みは自分で見つける必要は無い
それぞれが尊重して、ブランドを求める人が来たら、ブランドを持つ人が対応し、実質能力を求める人が来たら、それに対応出来る人が前に出る。いつでも強みを持つ者が前に出て対応すれば、いろんな能力が活かせる
実際に自分が担うとなると、尻込みしてしまうかもしれない。自分が強みになるのは、怖いコトかもしれない。それでも自分の強みを活かしていくしかない
若い人、または年配でも社会から追い出された人は、集まって強みを活かして行くしかないだろう。社会は分け隔てをするし、上の世代も分け隔てをする。ただその足元も安泰ではない。社会は従来通りにはいかない
ブランドやノンブランド、そんなモノ関係無く、やっていくしかない。混ざって、尊重して、ビビリながら強みを担って。そうすれば分け隔ての社会では出てこない、いろんな素晴らしいモノが出てくるだろう。それに期待したい。それがこれからの生き方だと思う
2007年12月2日〜8日の週間トップを発表します。1位 闇 2位 いちぶぶん 3位 冷静モード 4位 孤独でした。人は目を閉じれば、あたたかな光なのか