えすかれーしょん

ゆうりょう

哲学・思想

どうして、モノをやり取りする時、お金を払わないといけないのか


<有料は、喜び。お客さんの体や頭が喜ぶモノを、わざわざ用意して、その見返りを貰う。それが発展性や豊かさを担っている>

全てのモノが、無料でもイイのではないか。あらゆるやり取りが無料になった時、どんな不具合が生じるのか、探ってみる。無料でいけない理由はなんだろう。足りないモノを補う時、無料でやってあげることも多い。ならば全てが無料でもイイのではないだろうか・・・・

全てを無料でやると言うのは、善意。善意が永遠に続くならば、全て無料でいけると思う。善意というのは、一体どのくらい持続するモノだろうか。善意の根本は、自分との共感。自分の記憶の中に同じ苦労や痛みがあるので、善意の行動は存在する。善意は自分を救う行為。実は自分を救っている・・・・

その他自分の記憶の中に、同じ苦労や痛みがなくても、人のマネで善意の行動をするコトがある。この場合は、マネをしたいという気持ちが無くなり次第、善意の行動は終了する。共感する苦しみや痛みがある場合は、記憶が続く限り継続する。それは永遠と言ってもイイ。ならば、本物の共感なら、無料でも成立するはず・・・・

たしかに、同じ経験をしている者なら、無料でも成立はする。でもそれでは、不足分を補うだけになってしまう。つまりマイナスをゼロにするまでが有効。善意では、ゼロまでしか範囲はない。それ以上のプラスを作ろうとすると、善意では出来ない。これは、無料の限界。無料には限界がある・・・・

発展的な生活をしたいのであれば、無料だけでは足りない。無料で出来る範囲は、マイナスからゼロにする行為。プラスの範囲は、ある意味余剰分。余る部分。発展的な生活というのは、どれだけ余った部分が多いか。それが多ければ多いほど、発展的と言える。余剰分が豊かな生活

その豊かさは、どうやって作り出すか。それは痛みや苦しみの共有では、成り立たないモノ。どちらかというと、自分が欲するモノを、用意する行為。転じて、相手が欲する事を用意する行為。欲するモノを用意すれば、それは豊かさに繋がる。では、その欲するモノとは・・・・

これはあらゆる欲望から、派生するモノ。欲望はカラダや脳が生み出すモノ。カラダや脳が喜ぶことを創り出すことが、最終的に豊かさに繋がる。喜ぶことを人は欲するので、それを用意する。その時には無料では出来ない。有料にして、お金というモノと交換する必要がある。なぜなら、用意するのが労働だから・・・・・

それだけ用意したので、見返りが欲しい。喜ばせたのだから、見返りを求める。喜ばせる為に、用意する行為は、余計な事。やらなくてもイイのに、わざわざやった事。このわざわざに対して、お金は支払う。お金が支払われるから、またわざわざが出来る。いろんな喜びは、探される・・・・・

お金があれば、自分もいろんな喜びを受けられる。いろんな人が、あの手この手で考えた、快適な生活や、魅力的なモノを満喫出来る。それでお金を欲しがるし、お金を手に入れる為に、自分も労働をする事になる。それが経済システム。どうやら、世の中はいろんなモノがゴッチャになってる・・・

無料でする、福祉。マイナスからゼロにする行為。それと、喜びを生み出す経済。ゼロ以上のプラスを生み出す行為。この二つがゴッチャになっているのだと思う。たしかに、どこをゼロに定めるかでも、この二つの行為の境目は曖昧になる。そんなルーズな中で、世の中は出来ている

なるほど、福祉というモノと、プラスを生み出す経済というモノが、イマイチ分からなかったけれど、そう考えるとスッキリする。二つは別物で、基本的には領域も違うというコト。ただ、福祉も善意だけに期待する事は不可能なので、労働になっている。経済になっているというコト

冒頭のなんでも無料にするという事は、不可能であるというコトが分かった。無料は善意で、それはゼロまでしか利かないというコトが分かった。それ以上のプラスは、有料であるべきモノ。わざわざ喜ばせているので、シッカリ見返りをあげないといけない。その見返りを担うのが、お金と言うコト

どちらにしても、ラクは出来無いというコトですね。と同時に、カラダや脳が喜ぶモノを用意出来れば、なんでもお金に換える事出来るかもしれないってコトです。それが今日分かったこと。いろいろ分かると、そこを拠点にまた発想が広がりますね。変な不安もなくなり、いろんなコトで攻めるコトが出来そうです。そんな結論で、今日は締めましょうね

有料は、喜び。お客さんの体や頭が喜ぶモノを、わざわざ用意して、その見返りを貰う。それが発展性や豊かさを担っている

そうか、人の生活が発展したのは、みんなが喜びを作りだしてきたからなんだね。カラダや脳の喜びって言ったけど、具体的には視覚だったり、聴覚だったり、嗅覚だったり、味覚だったり、触覚だったりっていう、基本的な感覚に深く関わってるね。その喜びが豊かさになっているんだね。うん。それじゃ明日。・・・じゃないあさってですね

あさっては、『意味ありげ』というタイトルで、面白味について考えます

-えすかれーしょん