ぶれる
いつの間にか起こる。
強い信念だとしても、揺らいでいく。
守るモノや背負うモノが無いと、ブレる。当人はそんなつもりは、毛頭ない。
いつも間にかブレるし、下手をすると忘れてしまう。
強い意志で思っていたとしても、それは時間と共に薄らいでしまう。
思っているだけだと、ブレて、揺れて、薄らいで、消えていってしまう。
守るモノや背負うモノがあって、その必然性のチカラでブレずにいられる。
何か、そうでないとイケない、確固たるモノを用意しないと、水が蒸発するように思いも消えていく。
思いは絶対的なようで、いい加減なモノでもある。
いつまでもあると思わせるが、実は記憶に腰かけている。
記憶は時間と共に薄らいでしまうので、思いもいつの間にか、蒸発して消えてしまう。
守るモノや背負うモノで必然性をつくり、フラつく思いを固着させる必要がある。
消えてしまう性質なんだと、最初から考慮に入れておけば、間違いはなくなる。
忘れてしまうほど、イイ加減ではないとおっしゃるかもしれない。
そのヒト本人が、イイ加減でなくても、記憶自体がとてもいい加減なモノ。
確実に留めておくコトなど出来ない。そして消える時も、報告も無しに消えてしまう。
それでいつの間にかブレだして、よっぽど酷くなってから、こんなハズじゃなかったと思うようになる。
日々の生活の中で、いろんな情報を処理しないとイケない。処理された一要素が記憶というカタチ。
記憶自体も、そうそう一つのモノに、固執するワケにもいかない。
次々入ってくる情報を処理し、記憶も整理整頓をして、しまっておかなくてはならない。
その中で、強い想いを持っているモノも、処理されて薄らいでしまう。
記憶も動き続けているので、止まるコトは出来ない。
揺れ続けているので、固着させておかなければイケない。
この記憶と、おつきあいしていかなければイケない。
ブレるは、記憶。所詮、思いは移り変わる。信頼せずに、蒸発しないようカタチに固着。固執するモノほど、固着。