そざい
高価な薬草であっても、わからない。
沢山あっても、ただの草でしかない。
専門でない限り、素材では分からない。高価な薬草が沢山生えていても、雑草と変わらない。
素人では、素材だけで価値を判断するコトが難しい。
たとえ価値があると分かっていても、その素材を製品にまで高めるとなると、不可能に近い。
インターネットにある情報は、ほとんど素材。
製品になる前の、原材料と言ってイイ。
これをどうやって、製品にまで持っていくのかという技術。これが難しい。
今まであったモノを、そのままインターネットの世界に持ってくる製品化とは違う。
あくまで、インターネット上で生まれた素材の、製品化。
インターネット上で生まれたモノを、従来のカタチで製品化するのともちょっと違う。独自の製品化を考えたい。
従来のカタチは、値札が付いたモノを、現金を出して購入するカタチ。
それをインターネットに持ってきたり、インターネットから、持っていったり。
インターネットに持ってくるモノは、なんとなく安っぽく感じてしまう。
パソコンの画面に映し出された段階で、とても安っぽいし、ドキドキもない。
インターネットから持っていく場合も、メージャーになる感覚はあるけれど、焼き増しの印象は残る。
どうしてそんな印象を、抱くのか。何かインターネット特有の、質に起因するような気がする。
インターネットは、自由すぎる闇。壁はないが、隣が何をやっているかも分からない。
検索というシステムが出来て、そこから自分の知りたいコトを、瞬時に得られるようになった。
でも、あと他の方法を探すとすれば、リンクを辿るだけになる。
それ以外は、やはり闇で何も分からない。
日常生活で、欲しいモノがあって、街を歩いていたとする。
欲しいモノがある店に一直線に行ったとしても、その途中でいろんなモノが、目に入ってくる。
歩いていると、その道すがらというのがって、そこでいろんな情報を得る。
店に辿りついても、欲しい商品が見つかるまで、他の商品が目に入ってくる。
インターネットの闇とは、まるで違い、次から次に情報が入り、脳がそれを処理するコトになる。
インターネットに足りないのは、“街”なのかもしれない。その空間作りかもしれない。
宣伝と言っても、文字やバナーだけ。これでは、ウンザリする。
インフラが整っているのだがら、もっと空間作りをして、その中に宣伝を入れていけば良いように思う。
今のインターネットは、文字映像、情報をやり取りするだけ。創設するべきは情報じゃなく、空間。
しかも次から次に、移り変わっていく空間作り。空間の中で、情報はパッケージされなければイケない。
文字だけ、映像だけでは、存在出来ない。3次元化が必要になる。
パッケージというのは、それだけで製品に近い。半自動的に、素材が製品化される。
空間と言えば、セカンドライフというモノがある。でもあれは、自分で動き回るシステム。
さらには、どこに何があるか分かりづらく、やはり闇に近い。
空間は、半自動的に流れてくれる。ゆっくりと、そして自動で。
勝手に目に飛び込んでくる。それを見ていないようで、見ているというのが重要なシステムになる。
パッケージ化しても、魅力が伝わらなければいけないし、欲しいと思わせなければ意味がない。
そこで、自分でそのパッケージを宣伝する仕組みも作る。それならば、あとは能力の問題。
チャンスは広がるし、もう闇ではない。ダレでも、良い製品を作れる可能性を持つ。
インターネット独自のカタチは、空間作りとパッケージ化だと思う。それで素材を、製品にまで高められる。
素材では、分からない。情報インターネットから、空間インターネットへ。そのあと必要なのは、欲しくさせる仕掛けのみ。