さ
ふと、感じる。
なにか、変わったと。
差がある時、感じるコトが出来る。どっぷりと浸かった中では、感じられず、無いコトになってしまう。
世の中の変化は、激しい。そこで、ほんの僅かだが、ふと感じる。
変化していく中で、感じるのは、今までの良さ。
それはまるで故郷のような、感覚に近い。
激変する中では、みんなにつられるように、自分も流れていく。
今までの良さは、まるで車窓から故郷の景色を見るように、ふと感じさせる。
おそらく、新しく出てきたモノは、従来のいろんなモノを押し流している。
ひとつの新しいモノが、従来のモノを押し流し、居場所を確保する。
そこに差が出来て、ふと感じる。ほんの僅かだけれども、おや?と違和感がよぎる。
とても素晴らしいモノなのに、押し流されて捨てられて行ってしまう違和感。
日々沢山のモノが、押し流されているので、非常に気づきにくい。
押し流されるというのも、現実にそうであるだけで、見えるモノでもない。
見えないが、差が出来る。どっぷり浸かっていた時には、感じなかったモノ。
激しく行き交う時代の乗り物に乗り、捨てた故郷。置き忘れた荷物。
必要なくなったという認識で、捨てたり置き忘れるのだが、本当にそれで良かったのか。
新しいと言うだけで飛びついて、流行と言うだけで賛同して、中身がスカスカになっていないだろうか。
新たに出てきたモノほど、おしゃれで洗練されている。でも中身があるかは、保障出来ない。
従来のモノと比べれば、あきらかに新しいモノの方がイイ。でも、それは総合点で比べた場合。
個別で見れば、良いモノと悪いモノが存在する。
ナニを捨ててきたのかも、意識していない。でも、斜陽な産業などはその典型と思う。
雑誌業界も、ネットに押し流されて、ひどく衰退している。
消えてしまっても良いとさえ思えるが、部分で見れば良いモノも含まれているハズ。
良い部分だけは抜き取りたい。変わってしまうモノであっても。
斜陽や衰退しているモノは、沢山ある。その中の良いモノとは、なんだろう。
総合点の評価では、多くのモノを失ってしまう。部分を切り取り、コンパクトにして、存続させる。
作り直しの作業で、新たなモノに生まれ変わらせる。良いトコロだけに、生まれ変われば、生き残れると思う。
良いトコロだけ、特化させる。対抗出来ないモノは、切り取り、良い部分にだけ特化する。
いろんな意味で、生き残りの時代。厳しいからこそ、精製して特化する。押し流されないように。
差は、変化。気づかないままの激変。押し流されながらも、特化して生き残る。ネバーギブアップ。