おしのけてでも
それなりの体力がいる。
目立つのが主人公。
押し除けてでも、主人公になりたがる時期がある。
主人公が重要だと思っている。それでヒトを押し除けてでも、自分がなろうとする。
でも、重要度は変わらない。主人公は目立って、そして体力が要るだけ。
体力がなくなると共に、主人公で居るコトのこだわりも消える。
体力にあった役目があるコトに、気づく。
それは誰かを押し除けたりしない、目立つコトもない、大切な役目。
目立つ主人公へのこだわりがなくなると、その他の役目の方が多いコトにも気づく。
それは叩きのめされるような、土砂降りの中で、気づかされる。
未練を打ち砕くように、自分の体力の衰えを、痛いほど思い知らされる。
その中で見える新しい世界。見えているのは今までと同じ景色でも、新しい世界。
自分の状態が変わって、また新たな世界が開いてくれた。
自分が変化し、役目が変わって、世界の見え方、価値観も様変わりする。
そう考えると、この世界はどれだけ懐が深く、後どれだけまだ見ぬ世界が隠されているのだろうと思う。
おそらくまだ、ふりだしの近く。やっと、この世界に広がりがあると気づいた段階。
すべての役目を果たさないかぎり、全体像は掴めない。まだ何も知らない。
押し除けてでもは、始まり。ヒトの世界だけでも、気が遠くなるほど役目がある。おそらく役目は、あらゆる生命に広がる。しょうがない、今の役目を、シッカリ果たそう。