しってどうする
分からぬままでは、苦しい。
振り回されて、不安になる。
安心する為に、やたらと知りたい。それはヒトの宿命の一つ。
分からないまま生きるというのも、一つのやり方。
突き詰めて、分かるまで執着するのも、ご立派。解けた時、とてもスッキリして安心出来る。
ただ、知らなくてイイ事も、世の中には存在する。
知らなくてイイ事?さてそれは何だろう。
知った所で、ヒトがどうにも出来ないコト。これは知っても役には立たない。
とても知りたがったとしても、役に立たないのだから、やめておいた方が無難。
知って、ヒトがどうにか出来るのであれば、お薦めする。
それはヒトが知ってイイ範疇。どんどん執着して、突き詰めればいい。
不安は知るコトによって、消えていく。
そして少しずつ改善される。世の中も、自分も。ほんの僅かずつ、変化していく。
知るべきか知らなくてイイかは、ヒトがどうにか出来るかどうか。
ヒトが出来るコトは、どんどん増えている。その時代その時代で、知るべきコトも増える。
でも、時代が進んでも、一つも出来るコトが増えない分野もある。
その方向は、知るべきではないのかもしれない。知ったとしても何も安心は得られない。
ヒトは知るコトで、物も人も自分も、制御してきた。
それにより、あらゆるモノから身を守り、あらゆる欲求を満たせるようになった。
知るイコール、ヒトと言えるのかもしれない。
知ってどうするは、領域。ヒトの領域は広がりつつも、限界も存在する。限界の外側、そこはヒトの世界ではない。