たいこく
大きくて強いモノに、憧れている。
そこに辿り着いたならば、何があるのだろう。
目指しているのは、大国。そちらばかりに向かってきた。
大国の方が、価値が高いとの考えから、ついついそちらに向かってしまう。
国の内情を知って、憧れているワケではない。
何も知らない。勝手に憧れているだけ。
大国と小国の違いは、国土と軍事力。そのうち、軍事力だけならば小国でも持てる。
憧れているのは、国土の規模と言って良い。
とはいえ、そこに住むヒトの生活や、政治体型を見ているワケではない。
あくまでも大雑把な考えに基づき、そこに価値を感じている。何も見てなどいない。
ただただ、大きなモノを欲しがっている。小さい子供が、おもちゃを欲しがるのと、大して変わらない。
国の規模で価値など変わりはしない。どちらかといえば、人々の営みと、より人々に沿った高度な政治で決まる。
それが本当の価値。
昔の、何もかもわからずに、欲しがっていた時代ならば、仕方がない。でも現在は、その時よりもいろいろ分かっているハズ。
それなのに、まだなんでも欲しがっていた時代と変わらない。
大国の方が、価値を持っている。もうそろそろ、その考えから卒業してもイイ。
大国は、まやかし。価値は、外見ではなく内在しているモノ。うわついた考えではなく、もっと本質へ。