しかん
言葉で、引き起こされる。
カラダは、敏感に反応する。
言葉によって、緊張したり、弛緩したり。
耳から、目から、入り込んだ言葉は、脳で映像に変換。
そのイメージにより、カラダが緊張したり、弛んだりする。
ただの言葉。それが、頭の中ではもう一つの世界をも作り出す。
つまりは、魔法。
使い方によって、良い方にも悪い方にもいく、魔法。
ヒトを癒し、勇気づけ、導く。逆におとしめ、苦しめ、死に誘うコトも出来る。
一人ひとりが持つ、脳というもう一つの大宇宙。
そしてその自由すぎる宇宙に振り回される、ひ弱な肉体。
ひ弱な肉体を、安全に維持していくコトも、言葉ひとつで出来る。
ただ、本当に必要な時ほど、言葉は出てきてくれない。
伝えたがるほど、伝える手段の言葉は、恐れをなして引っ込んでしまう。
言葉とは、どう使えばいいのだろう。
世界をも作り出せる言葉。相手のカラダにも、敏感に響く言葉。
言葉はダレのモノだろう。自分のモノか、それとも相手のモノか。
自分が発する言葉を、相手のモノだなんて、考えた事もない。
でも、もしかするとそうなのかもしれない。言葉とは、自分のモノではなく、聞く相手だけのモノかもしれない。
自分のコトばかり考えているから、言葉は出て来てくれない。自分の中だけで、響き渡って。
自分勝手を見透かされて、言葉に拒絶されてる。
相手のコトを本当に考えれば、その時に必要な言葉も、ウソのように出てくる。
言葉がそれを、待ち構えていたかのように。本当の姿で居られる喜びを、表現するように。
聞く相手、その為の言葉なら、ホンモノ。自分の為から、言葉を解放する。