こどく
お年寄りは何を考える。
お年寄りは日々、何を考える。
孤独なお年寄りは、日々何を考える。
誰とも会わずに、一日が終わる。
おそらく次の日も同じ。同じような明日が、またやってくる。
ずっとテレビをつけっぱなしで、ダラダラとしてしまう。
平穏で、退屈な、同じような日の繰り返し。
若い人に比べれば、死は近いとは思う。ただ、いつ死ぬかは分からない。
その時に、生き方を考えるだろうか、それとも死を恋しがるのだろうか。
他にヒトがいなければ、全て自分のペースで進む。全てが思い通りに運ぶ。
意外性も、我慢も、共感もない。思ったように進み、それは昨日と同じ。
自分だけの考えで動けば、いつも同じような結果になる。ヒトがいないというのは、変化に乏しい。
おそらく変化に飢えている。
お年寄りは、あまり激しい変化は苦手だと思うが、変化が無さ過ぎるのもやはり苦痛のハズ。
その為には、ヒトとの交流。できれば、いろんな世代との交流が、望ましいように思う。
とするなら、そういう場を設ける方向に進めたい。いろんな福祉があるが、そういう福祉があっても良いように思う。
ヒトとの交流を、増やす福祉。ペースはお年寄りのペースで進める。
別に、お金がかかるワケではない。ただ、交流の場があればいい。
ヒトとヒトとを繋げていく。それはもっとあってイイ。
ダレの所にも、今日と同じではない明日が、なければいけない。そう思う。