まぎゃく
同居している。
インフレとデフレが同居している。
真逆のインフレとデフレが、同居してしまっている。
現在は、金融機関がインフレ、実体経済がデフレという、真逆の存在が同居してしまっている。
とても奇妙な状態。
金融機関には、潤沢なお金が回っている。
でも、実体経済には過小なお金しか、出回っていない。
潤沢と言っても、お金には陰の部分がある。陰の部分は、借金であるというコト。
沢山出回っていても、それはウラ側では借金の意味を持つ。
グローバルな金融の世界では、どこか一つがつまずくと、たちまち借金に姿を変え、多額の負債を抱えるコトになる。
金融のつまずきを、実体経済でもかぶるコトになり、経済はますます冷え込んでいく。
もしも金融の世界で、景気のイイ話が聞こえたら、注意しなければいけない。
それは多額の借金の意味も持つ、ひとつつまずけば、恐慌が待っている。
紙切れであるお金を、みんなに配れば価値は無くなる。価値を付ける為に、お金は借金の意味合いを持たせている。
お金の好循環は、借金の雪だるまと言ってもいい。陽の部分ばかりでなく、陰の部分も見なければいけない。
そして、金融機関が実体経済にお金を流さなければ、実体経済のお金の流通量は少なくなる。
すると流通量過小で、いわゆるデフレになってしまう。政府はお金を流す努力をする。
しかしそれを金融機関が流さなければ、金融機関で止まるコトとなり、インフレになる。
金融機関だけが、インフレを味わうコトになる。
その結果何が起こるかと言えば、実体経済が細り、貧弱になってしまう。
現在起きているのは、インフレ状態の金融機関の迷走と、デフレによる実体経済の先細りと言える。
インフレとデフレが同居してしまう奇妙な状態。全ては、金融機関に任せすぎる政策に、端を発している。
そこまで信用して良い存在ではない。金融機関は、あっちにこっちに迷っているだけ。
軸を金融に置いてはいけない。軸は実体経済に置くべき。そうでないと、揺れる金融に振り回されるばかり。
金融というのは、いつも上がり下がりのジェットコースターのように振る舞う。そこを軸としては、生活も振り回されっぱなしとなる。
政府の政策は、実体経済まで届いていない。実体経済で使われるのは、現ナマ。
実体経済に、現ナマが流れなければ、必要な流通量は確保できない。いつまでもデフレ状態が続いてしまう。
インフレとデフレが同居してしまう、とても不安定な奇妙な現在。この不可思議な状態から、早く脱出しなければいけない。
金融はインフレ、実体経済はデフレ、この真逆が同居してしまっている。これで、現在起こっている状況は、説明がついてしまう。ワケがわからない現在の状況も、これで説明がつく。インフレとデフレが同居する、奇妙なカタチが、現状の姿。現在の正体。