のうぎょう
悪い。
どうして悪いのか。
農業のイメージは、どうして悪いのか。
まるで悪いコトではない。それなのに、とてもかっこの悪いイメージがある。それはどうしてだろう。
カッコイイ職業としてよく聞くのが、マスコミ関係。
マスコミ関係と、農業では、何が違うのだろう。それを考えてみる。
まずマスコミ関係というと、最先端を操っているイメージがある。農業にも最先端はあるが、そのイメージは確かに薄い。
マスコミというと、都会的なイメージだが、農業となると、土地を確保しなくてはイケナイので、ある程度田舎にはなる。
それは、一つ大きな要因だろうと思う。
農業は、重労働で時間も長時間というイメージもある。ただ、マスコミ関係の多くが、長時間労働をして、早朝から深夜まで働かされてもいる。
そう考えると、そこでの相違は少ない。
さらに、都会で最先端と言えば、工業の方がそれに近いような気がする。なぜマスコミ関係のイメージが、良いのだろう。
この”関係”という言葉が少し引っかかる。農業や、商業、工業と比べ、マスコミ関係は少しラクなイメージがある。
マスコミ業ではないのが、ポイントのような気がする。業になってしまうと、縛られるイメージがある。
関係では、その縛りが弱い。なぜマスコミ業ではなく、マスコミ関係になるのだろう。
インターネットで検索した結果、普通にマスコミ業で出てきた。どうやらマスコミ業というのも、普通に使われているらしい。
ただ、使っているのは、ある程度本気で就職を考えているヒトに、限られているように思える。
そうでないヒトは、マスコミ関係という、軽い表現を使っているように思う。結局使うヒト次第、自由で良いと言える。
とすると、業より関係という言葉の方が、カッコ良く軽いイメージになるなら、他のモノもその言葉を使えばいい。
ただ、業がついているモノは、農、漁、商、工、など一文字なので、関係をつけにくい。それなりに言葉も変える必要がある。
農業は、食品生産関係。漁業は、水産物関係。工業は、生活製造関係など。
確かに関係にした方が、軽いイメージになる。さらにカタカナ語にすれば、もっとイメージも変わる気がする。
結局イメージというのは、言葉が引っぱってしまう。言葉を代えるだけでも、相当変わっていく。
実際何をするというのは、二の次というコトが分かった。イメージは、言葉に引っぱられる、中身のない憶測のかたまり。
結局どの職業も大変で、そして楽しい。やってもない内から、否定したりイヤだと思うのは、憶測のかたまりだからだと思う。
本当のコトなど、何も知っていない。その憶測のかたまりに、振り回されている。かっこ悪いとか良いとかは、浅はかさの表れのような気がする。