えすかれーしょん

しれん

しれん

始まる。

そこから始まる。

試練持ちになって、そこから人生はまた始まる。

試練というモノは、当然嫌なモノで、そこからは逃れたいと思う。

ただ、逃れられない試練なら、受け入れるしかない。

その試練持ちになって、いろんなコトが変わっていく。変わらざるをえなくなる。

それは他人から見れば、不幸に映るに違いない。それでも、そこから得られるモノは大きい。

おそらくは、望んでいる。自分がそれを望んでいる。

自らで試練持ちになるワケではないが、まるでそれを望んでいるかのように、自分に足りないモノが補われていく。

そのままの生活では得るコトの出来ない、自分に足りないモノを、補うコトが出来る。

それで試練持ちになっても、それを安易に取り除こうとは、考えない。

試練持ちになって、人生は変わる。それだけに、嫌でありながらも、それを手放したくはないという気持ちになる。

みんな、実は何らかの試練を抱えていたりする。表には出さない場合も多いが、大方試練持ちと言っていい。

そうなると、試練持ちになって、足りないモノを補う為に、生きているような気にもなる。

そう思いたくなるほど、実はみんな試練持ちになってる。

実際の所どうかは知らない。でも、試練持ちになるコトで、あまりにも多くのモノを得るコトが出来る。

試練持ちでない時が、恥ずかしくなるくらい、自分は成長する。

様々な試練が存在する。それぞれに、得られるモノも違うと思う。

それぞれのテーマがあるのだろうか。

そう思えるくらい、みんないろんな試練を持っている。怖すぎて、さらけ出すコトは出来ないが、持っている。

それで考え方も変わる。見えるモノも変わる。なすべきコトも、分かってくる。今までの間違いにも気づく。

うまれた時は傲慢。それから沢山の知識を得るが、それでは足りない。実際に自分で抱えないと、何も分からない。

自分の問題になって、始めて分かる。試練持ちになって、やっと気づく。鈍感で鈍足。一足飛びにはいけない。

いや、一足飛びに行く必要はない。じっくりゆっくり、重ねていく。忘れないほど、深く刻みつけていく。自分が、自分から、次の自分になっていく。何もわからなかった自分が、試練持ちになるコトで、とてつもなく広がっていく。

-えすかれーしょん