りょうま
自称ではなく。
自称ではなく、ホンモノがいたら、どうするだろう。
自称龍馬や、自称龍馬の生まれ変わりは、あきれるほど多い。
もしも、実際現在の自民党に龍馬がいたとしたら、どういう行動を取るか、考えてみたい。
自民党の執行部は、たとえるなら上士に当たる。若手は下士だろう。
おそらく龍馬ならば、上士と下士をなだめ、くだらない争いはやめさせる。そして、もう少し広い世界に、意識を置くと思う。
つまり自民党内での、執行部と若手をひとまず納め、もっと大きなやるべきコトを思案していく。
おそらく敵を、黒船においたり、民主においたりもしない。政権を取っている民主も、龍馬がならば、敵にはしない。
倒さなければイケない敵は、国民の生活の中にある様々な問題。とても身近な足元の問題。
それが今、やらなければならない事。一番倒さなければならない敵になる。
自民党政権下では、問題は官僚に押しつけ、官僚に泣きつき、政治家は権力争いしかしてこなかった。
官僚は、問題解決能力がなく、誤魔化したりうやむやにして、野積みにするだけ。ナニも解決しない。
今求められているのは、問題を本当の解決に導く能力。この能力が圧倒的に足りない。
どの政党も能力がない中で、政権だけ回しても、ガッカリしか待っていない。
龍馬ならば、その能力の貧弱さに、感づくと思う。
幕末の日本が、西洋に圧倒的に能力で劣っていたのと同じように。足りないのは、能力と感づくと思う。
龍馬にかかっては、民主党と争うコトですら、バカげてると言うに違いない。
どの政党が、政権を取っても構わない。ただ、政権を取った時に、問題解決能力がなくて、まごまごするのでは意味がない。
いつ政権を取っても良いように、ひとつひとつの問題について、しっかりと解決策を示すべき。
それだけの能力を、現実的に身につけていくべき。龍馬ならば、そう考えると思う。
自称龍馬のヒトは、新党をつくり、結局は権力争いをしようとしているだけ。
国民が求めているのは、どこが政権を取るかではなく、本当の問題解決。その能力。
民主党が政権を取ったコトで分かったのは、意識が高くても、能力がなければうまく行かないというコト。
もう、昔のような、イデオロギーの争いでもないような気がする。もちろんそれも必要だが、何より欲しいのは、問題を現実的に解決する能力。
しかも出来れば、なるほどと膝を打つような、よく考えられたやり方。
時代も変わり状況も変わる。龍馬がいればというのは、幻想に過ぎない。とはいえ、少なくともせせこましい考えには、ならないと思う。
争っているポイントとは少しズレた、もう少し広い世界を見る。それが必要な気がする。
龍馬のカタチを真似るのではなく、その少しズレた広い世界を見る目を、自称の人達にも、持って欲しいとそう思う。