えすかれーしょん

ちゅうごく

ちゅうごく

安すぎる。

安すぎて、到底かなわない。

日本で製造しては、高くついてしまう。

それは仕方のないコト。といっても、品質が同じなら、買うのは安いモノになる。

日本でモノを造っている人達は、どうすればいいのだろう。

長期的に見れば、中国などの国が豊かになって、先進国になっていけば、お客さんにもなってくれる。

お客さんが増える分だけ、物は売りやすくなる。貧しい国を豊かにするコトは、とても重要。

とはいえ、短期的に見ると、とても深刻。

製造にかかるコストがあまりにも違いすぎて、とてもかなわない。多少の品質が良くても。価格差でまるでかなわない。

それまでは、アメリカが相手だった。アメリカよりも、良いモノをより安くと言うテーマで行けた。

大きい製造業が、下請けに安さと高い品質を押しつけて、アメリカを超えるコトは出来た。

下請けは、大きい製造業に、難題を押しつけられてはいたが、それでもそれさえクリアすれば、また仕事は来た。

ただ、今度の相手はアメリカではない。しかもより安くというテーマでは、到底かなうコトが出来ない。

その場合どうすればいいのか。

すごく良いモノで、欲しいと思わせれば、もちろん売れる。

ただ、下請けにはそれは求められていない。品質が良いモノは求められるが、魅力的であるコトは、求められていない。

どうやら、下請けのままでは、成り立たない。とくに意識が下請けでは、先の道はない。

魅力的なモノを造る必要がある。それは商品レベル。部品レベルではない。

魅力的な商品を造る、メーカーに変わる必要がある。一つでは出来ない。他と協力してでも、メーカーになっていく。

それでスタートラインに着ける。でも、問題はそこから。よっぽどのモノを造らないと、まるでひっかかりもしない。

それは事実。とはいえ、よっぽど魅力的なモノが出来れば、それでやっていける。

針の穴を通すようなコトだが、可能性はゼロではない。少なくとも、下請けのままでは絶対に滅びていく。

わずかしか可能性がない賭けだが、やるしかない。よほど魅力的な商品。

その為には、プロデューサー、作り手、出資者、いろんなヒトを繫ぐ必要がある。個では不可能。

短期的な生き残り策は、下請けをやめメーカーになるコト。そして魅力的な商品を、造り出すコト。

道はなく厳しすぎる。それでも、まるで無い訳ではない。厳しい環境の中では、生まれ変わる以外にやり方はない。

-えすかれーしょん