わるもの
衝撃は大きい。
違うとわかると、衝撃は大きい。
悪者がいると、決めつけていた。それがいないとなると、その衝撃は大きい。
借金だらけのこの国の機関をみて、とんでもない悪者がいると、決めつけていた。
確かに悪者と言える、私物化している人間はいる。ただ、思っていたのはそんな存在ではない。
もっと大きな悪や、だらしのない人間がいるモノと、思い込んでいた。
実際には、そんな悪者など居ず、経済の構造として、借金を生むシステムだった。
もちろん政府のやり方が、全て正しかったわけではない。
私物化、補助金による弱体化、それをほったらかす意識の低さ、無策さはある。
ただ、やり方が悪かったのは、しょうがない部分もあるのも確か。全力を出して、出来なかったのならば、それは仕方がない。それを責める気はない。
世の中のモンダイには、必ず悪いやつが居て起こると、思っていた。
そうでもないという現実、それは衝撃として大きい。
さて、公共事業に頼る建設業者は、失業予備軍。公共の仕事が無くなれば、失業してしまう。補助金に頼って産業もある。これも産業として成り立っていないので、モンダイがある。
従来のやり方は、やはりかなりマズイ。国に頼らなくても良いような、産業を構築しなければ、先は暗い。
やり方は変えなければイケない。
当然、経済のシステムにモンダイはある。が、それ以外の実質的な産業構造、システムにもモンダイはある。
どちらも、直す必要がある大切で重要な仕事。やり方は、どちらも変えるしかない。
現実的には闇と感じるモノだと思う。ただ、闇は闇のままではイケない。目を背けず、挑んでいく。改革の勇気、そして的確なやり方、それが必須になる。