じょうけん
借りられるのか。
誰が、借りるコトが出来るのか。
日銀の総裁が、お金を貸す条件を決めるとして、それはどういう条件になるだろう。
お金を借りるコトが出来るのは、誰だろうか。
もともとお金自体は紙なので、いくらでも造るコトが出来る。いくらでも配るコトも出来る。
ただそうしてしまうと、価値が無くなって紙切れになってしまう。お金がお金である為には、希少性が必要と言える。
お金を貸す時に、無利子で貸してもかまわない。ただ、そうするといつでも借りられ、借りたお金で返したフリをするコトも出来てしまう。
返さなければイケないという、危機感もないので、お金に対してや経済活動が、ルーズになってしまう。
キッチリ利子を付けて返済してもらうコトで、経済活動はスピードを上げていく。
このスピードが非常に重要。スピードがなければ、経済は停滞する。流れが弱まってしまう。
経済を活発にするには、勢いの良い流れにする必要がある。とすれば、金利があるという危機感は、必須条件と言える。
ただ、元のお金より増やして返すというのは、誰でも出来るわけではない。
これは、何らかの商売をしている人間に、限られる。商売で、元のお金より増やせる人物。
日銀がお金を貸せるのは、商売でお金を増やせる人間。
その人達を介して、一般社会にお金を流していく。
金利をつけるコトで、活発な経済にはなる。ただ、やはり出すお金より多く戻ってくるコトになれば、当然社会に出るお金は少なくなる。
さて、経済活動をルーズにしたくはないし、かといって流通量が少ないと、失業者を出してしまう。どうすればいいのだろう。
もともとお金がどんなにあろうと、そこにヒトがいなければ、価値は持たない。
そこにヒトがいて、いろんな商品が絡んで、その間にお金がうまく入り込むと、バランスがとれた経済になる。
水ならば、勝手に流れるが、お金は勝手には流れない。人を介してでなければ、流れて行かない。
ヒトの欲望、衝動、ヒトの生活の中で、お金は流れて行く。
従来は、不足分を国債発行、日銀特融で国から流していた。
金利を付けている分、必ず流通量は少なくなっていく。それを、国から流すコトで、埋めていた。
とすると、流すモノは何でも良いというコトになる。必要なモノであれば、何でもイイというコトになる。
流通量が減れば、失業者が増える。この時にかかる費用を、日銀から出せば、流通量は調整される。
流通量が減ったコトによる失業者なら、日銀が直接セーフティネット分をまかなうコトで、自然と調整されていく。
形は変わるが、今までやっていたコトと同じになる。どうやら経済は、お金が足りなくなるコトで、成り立っている。
お金は、足りなくなるコトで価値を持つ。それで、経済活動は活発になり、ヒトは働く気にもなる。
ただ利息を付けて返すので、どうしても全体の流通量は減っていく。そういう風になっている。
その時には、失業者が増えるので、それはお金を印刷している、日銀がフォローして行くコトで、またお金は回り出す。
ただ、お金が回っているのに、失業者が出るのならば、それは他に原因があるので、その原因を潰す必要がある。
お金は、借金というカタチで価値を生み、回っている。その全体のメカニズムを知り、振り回されないよう、確実に制御したい。