おんど
気分が違ってくる。
温度が変わっただけで、気分が変わる。
どうやら、囲まれている環境で、気分というのは影響をうける。
気分は自分のモノ。ただ、よくわかっているようで、意外に何も知らない。
自分の中から出てくるのは間違いない。とはいえ、外部の影響もとても受けやすい存在でもある。
果たして、気分というのは、何なのだろう。何の為に存在するのだろう。
ヒトは気分によって、行動形態が変わる。
まるで別人のように、いくつもの行動形態を、一人で持ち合わせるコトになる。
これは多重人格ではなくて、気分によるモノ。一人で、いくつもの行動形態を内包させている。
身はひとつ。それでも何役もの自分が、そこに違和感もなく居られるシステム。
もともとヒトは衝動で動いている。衝動はひとつではなく、複数が複雑に関係し合って、オモテに出てくる。
この複雑な衝動のつじつま合わせが、気分というシステムなのかもしれない。
衝動は、自分の中から出てくるが、外部の刺激も受けやすいという一面も持つ。
さらに、ヒトはもともと外部からの影響を、受けやすいとも思う。それほど強くない。そう思う。
いろんなモノに耐えられるほど、強くはない。それで、様々な外的要因で、とても揺らぐ。
行動もその度に変わっていく。
その衝動と、揺らぐという、ヒトの弱さが気分なのかもしれない。
弱ければ、影響を受けやすい。ただ、その弱さこそ、人間らしさともいえる。
あまりに揺らがないヒトは、つまらない。ヒトらしさと、弱さ、それを全て受け止めるのが、気分。今日はそう結論づけたい。