しみる
染みついていかない。
体験がともなわないと、染みついていかない。
パソコンの操作では、キーを叩くだけなので、体験が少ない。
文字は勝手にキータッチで、浮かび上がってくる。情報は、クリックで瞬時に浮かんでくる。
体験としては、キータッチとクリックの繰り返し。同じ作業。
コレだと、とても脳の中に染みついてくれない。
染みつかないのは、自分が投影されないから。
わざわざ、自分が動く。そのコトで深く投影される。
わざわざが、自分をその中に入り込ませる要素。クリックやキータッチでは、自分が入り込みにくい。
技術が高度になるにつれ、わざわざが排除されていく。それだけに自分が入り込みにくくなっていく。
ノートに書くという行為は、わざわざ書いている。そのわざわざの中に、自分が投影され染みついていく。
さらに、行動がともなえば、カラダもそれに合わせて順応していく。順応すれば変化する。
豪腕と、虚弱とでは、脳に運ばれる情報は違うように思う。気づきにくいが、体の変化によって、脳への伝達も変わっていく。
体験によって、まるで体に染みついているかのごとく、脳がそれを記憶している。
それで体験をしたモノの方が、覚えやすくなる。
技術の進歩とともに、実は覚えにくくなっているのかもしれない。わざわざが減り、自分が投影されない。
たくさんの情報は、素通りしていく。それを確実にキャッチして、染みこませていく為には、わざわざの体験をしていく必要があるように思う。