あんぜんけん
ネットいう圧倒的な、安全圏。
その安全圏の中で、ダレかを攻撃する。
決して自分は傷つくコトのないポジションから、手当たり次第に攻撃し出す。
ゲームも安全圏。それでもゲームは全て、バーチャル。
ネットもバーチャルだけならイイが、現実世界との接点があるものは、問題がある。
リスクを嫌い、痛みを嫌うモノが、ネット上で攻撃していく。
どんなニンゲンが、どんな理由でというのは、決して分からない。
それでも確実に、安全圏から攻撃しているニンゲンは、存在している。
なぜ、いや彼らはそうでなければ、攻撃は出来ないと考えた方がイイ。
ネットは、彼らの攻撃性が、始めてオモテに出せる場と言える。ネットがなければ、おそらく攻撃性は押さえ込まれたまま。
気になるのは、攻撃して、解放されるか、の一点。
もしもそれで解放されるなら、結構かもしれない。ただ、それは一時の憂さ晴らし。ナニも解決しない。
ダレも解放されない。攻撃しても、何一つ、解放されるコトはない。
ただその中で、攻撃のし合い、ケンカになる。それは、初めての経験かもしれない。必要かも知れない。
最終的にナニも残らない。何も変わらない。そのむなしさを、知るコトが出来る。
今まで攻撃性を押さえていたモノ達の、ぶつかり合いは、ムダではないのかもしれない。
どれだけ自分がマヌケで、アホで、カッコつけで、弱くって、それをうすうす感じるコトが出来る。
絶対に認めたくないだろうが、やり合いの中で、うすうす感じられる、それは大切。
目を背けたくなるような、罵り合いがくり返されるネットの世界。でもそれは、彼らの成長の中で、必要な過程かも知れない。
安全圏の攻撃。その中でも、ナニかが生まれ、人は成長しているのかもしれない。であるなら、それもアリか、とも思う。