えすかれーしょん

ちから

ちから

チカラあるモノは、他者を思い通りに出来る。

チカラあるモノは、どう振る舞うべきだろうか。

もしも、日本がアメリカに戦争に勝っていたら、それだけチカラがあったらどうしていただろう。

おそらくアメリカ人を奴隷のようにしていたと思う。おそらくアメリカの国土は、日本の領土となり、返還するコトはなかったと思う。

アメリカは、日本人を奴隷にもしなかったし、領土も返還した。おそらくそれが日本とアメリカの、とても大きな差。

アメリカは、日本のために最高のシステムを、誠心誠意作ってくれた。そこまでアメリカがしてくれたのは、日本だけ。その時だけ。

そのあとのアメリカは、お粗末な戦争をくり返す。酷評され、薄っぺらくなっていく。

それはアメリカが、ナメ腐っているから。酷くナメてかかっているから。

日本に対しても、そうだったと思う。ナメてかかっていた。それはチカラ持つモノの、運命。習性。

その足下をすくったのが、日本。日本人は、チカラを持っている。そのチカラは、アメリカ人の天狗の鼻を、へし折った。

それは決して神の力でも、神風でもない。命もナニもかも捧げて、愛する者のために戦った、想い。

その想いに、ナメてかかったアメリカは、戸惑ったに違いない。

日本人は、高い技術力を持っている。オモテには出さないが、強い想いを持っている。それにアメリカはたじろいだ。

せっかくのチカラ、もっと良い方向に、使わせたかった。日本人のそのチカラ、良い方向に使えば、とても役に立つ。

悪い方向に使うも、良い方向に使うも、どちらもあり得る。強い力は、そのまま変わらず、悪い影響が出るか、良い影響が出るかになる。

アメリカは日本人のチカラに、畏れたじろぐ。口には出さないだろうが、その存在は理解しがたい恐怖。

それだけに、戦後日本に対して、誠心誠意、未来に繋がるシステムを作ってくれた。

口には絶対に出さないが、アメリカも日本とは、戦いたくない筈。それほど、日本人の想いは、チカラを持っていた。

皮肉だが、その強い恐怖が、質の高い考えを探しだし、他に例を見ないシステムの憲法を作り出すに至った。

あまりに日本人の理解しがたいチカラに、アメリカは生半可の道を失った。

逆にそれからのアメリカが、批判を受けるのは、生半可をやり続けたから。

とても皮肉。それでもチカラはチカラ。悪い方にも良い方にも、強く影響を与える。

アメリカをそこまで真剣にさせたのは、日本だけ。それだけにもったいない。

戦争で亡くなっていったヒト達が、もっと良い方向にそのチカラを向けられる世の中だったら。

チカラはその方向で、死滅も救済も、もたらす。ならば、良い方向へ。そう強く願う。

-えすかれーしょん