ぜろ
自分には、ナニもないというヒトがいる。
この世の中では、ナニもないと感じさせてしまう仕組みがある。
本当に、ナニもないのだろうか。
ナニもないのは、ゼロ。
ゼロの確認をしたい。どこにゼロがあるのか。
確かに、埋没はしているかもしれない。ただ、それは埋没しているだけで、ゼロとは言えない。
ゼロというのを探してみる。ゼロはどこをいうのか。
まるで、ナニも身につけていない状態は、生まれたばかりの赤ん坊。
ではナニもないと嘆くのは、生まれたばかりの赤ん坊でなくてはならない。
でも、そう嘆くヒトは、赤ん坊ではない。赤ん坊のハズはない。赤ん坊は、そんなコトを考えるチカラもない。
ナニもないと嘆くヒトが、ゼロであるとは言えない。
生まれてから、おそらくたくさんのモノを身につけている。生まれた所をゼロと置けば、生き続けたヒトがゼロであるわけがない。
でもこの世の中は、ハードルをあげ、ゼロの位置を上げてしまう。
ヒトを埋没させて、無価値のように処理してしまう。ゼロは本当の位置に、直そう。
生まれたばかりの位置に、ゼロを置こう。そうすれば、ヒトはたくさんのモノを持っている。
世の中の仕組みが示すような、そこまで高い水準を求めるモノなど、本当はわずか。
実質はそこまで求めない。それほど追い込む必要はない。なので、ゼロの位置を正確に直していく。
とても行き辛くさせているが、そこまでする必要はない。ゼロの位置を戻そう。それで、本当にヒトとして、生きていける。