び
美の方へ。
ヒトの欲望に関する、食、性は、どうして美の方に行こうとするのか。
欲望は生きていく、生き続けていく上で、絶対に必要なモノ。
この行為は、獣も同じ。ヒトだからといって、特別ではない。
特別。
ヒトは、特別になりたいのかもしれない。獣から遠ざかりたいのかもしれない。
それで、欲望に美の方向性を加えて、隔たりをつくろうとしているように感じる。
美の要素、その方向に行くコトで、ヒトは獣と同じコトをしていても、獣とは違う存在になれる。
美は、一つ違う存在になるための道具。特別になるための道具。
獣だけではない、他のヒトよりも、違う存在、特別になりたい時に、美は使われる。
美の方向は、無駄なモノがあってはイケない、最小のカタチを目指していく。
最小のカタチは目指すモノの、その中にアソビや広がりを求めるのも、美の特徴。
美は固定化されるモノではない。出来合いにはならない概念。
確かにそれは特別かもしれない。
美のゴールにたどり着いたとしても、忽ちまた新たなゴールがうまれ、今いるのは通過点に変化している。
永遠に終わりにたどり着くコトが出来ない、それが美。
美は広げて削り、緩めて極める。積んでは崩し、崩しては積む。たくさんからろ過された、ほんの一滴。
いきつく先は、ほんのわずかの高度すぎる答え。確かに特別かもしれない。美、遠すぎる極限のカタチ。