まねる
見て、同じようにする。
そこに存在している行動を、なぞっていく。
それにより、その社会に溶け込むコトが、できる。
ただ、全てをマネてイイ物ではない。マネて良い行動と、マネてはイケナイ行動が存在する。
マネてはイケナイ行動をすれば、ひんしゅくを買い、浮いてしまう。
溶け込む以外にも、マネる意味がある。それが保存。
もしも、人間がマネる動物でなければ、その知は保存されない。
保存のために、ヒトはマネていく。人を介して、知は保存されていく。
ただ、難しいのは、保存だけでは、サルだと格付けされること。
前に見たコトのある、誰かがすでにやっているコトを、そのままやっても、サルでも出来るとさげすまれる。
保存だけでは許されない。人間であるための、条件。人間になるための条件。
保存の先の、変化。肯定の先の否定。
肯定を進めて、深く追求するほどに、従来のカラには収まらなくなる。はみ出していく。
ヒトに求められている条件は、知の保存と、その先のはみ出し。
はみ出して、知は成長していく。ヒトの文明は、成長していく。
先人の作り上げた世界の保存。それがマネる行為。それをはみ出させるコト、それが現代を生き、未来へつなげる者の、つとめ。
ヒトであることの条件。マネて保存しつづけ、はみ出して成長し続けていく、それがヒトが営んできた、知。