いたみ
痛みでしか、結びつけられない。
ヒトは、痛みでしか結びつかない、いきもの。
自分の体でさえ、痛みがなければ、重たい固まり。大切にしない。
痛みがあるコトで、大切にする。存在を理解出来る。
痛みをみんな嫌がるが、痛みでしか現実感を感じられないので、仕方がない。
とても嫌なコトがなければ、あらゆるモノをナメて見るようになる。
自分のカラダですらその調子なので、他人となればなおさら。
さらには、モノに対してとなると、もっとないがしろにしてしまう。
良いコトばかりでないのは、より大切にするため。より結びつけるため。より確認するため。
気づきにくいが、このカラダを認識出来るのは、ほんの僅かな痛みがそこにあるから。
感じるというのは、痛み。それでこのカラダと結びついていられる。
もし痛みがなければ、おもしろがって壊しだす。壊しながら、その変化を見て楽しみだす。
自分のカラダでもやる。他人やモノなら、もっとやる。
もしも、ナニかを壊して喜んでいるならば、それは痛みが足りない証拠。結びついていない。
みんなとても嫌な痛みで、結びつき確認している。その痛みでしか、結びつかない。
この世の中は、痛みの世界。それで、大切にするようになる。ヒトがそうである以上、そこからは、逃れられない。