わだかまり
わだかまりは、ぶり返す。
何度も何度も、わだかまりはぶり返してくる。
その度に、その傷を癒さなくては、いけない。
深い傷ほど、何度もぶり返して苦しめる。
そこで癒されなければ、またフリダシに逆戻り。
ヒトの傷は幾重にも達し、最後の傷が癒せて初めて、わだかまりは消え去る。
一回で解決はしない。というコトは、癒してあげる側が、ホントウかどうか試される。
生半可な気持ちでは、続かない。ホンモノであるコトを試されている。
わだかまりでなくても、ヒトは何度も繰り返ししてあげないと、奥底まで届かない。
それは、ヒトの深みのあらわれ。
表面と、その奥と、さらに奥、もっと奥、それがヒトにある。相手をするのは、その全てと。
ヒトは、何層にも深い。それだけに何度もくり返して、アプローチしていく。
届くまで。全てに、届くまで。何度でも、何度でも。深いほど、くり返す。それが、ヒトとのつきあい方。