おんけい
景気が良くても、みんながその恩恵を受けられるワケでは、無かったりする。
景気の善し悪しは、ほぼ株価の上がり下がりで、判断されてしまっている。
数字に表れるので、扱いがとてもよく、マスコミも政府も、それで判断してしまっている。
株価が実体経済とハクリして、一人歩きしてしまっても、かまわずそれで景気を表していると、思い込んでいる。
景気が良い時になら、株を所有しているヒトは、もちろん恩恵を受けらている。
ただ、企業は利益が出ても、それを従業員に分配していない。コレはマズイ。
利益の行き先は、違う企業の株の購入に充てられてしまっている。
企業どうしで、株を持ち合ってしまっている。働き手に、分配していない。
景気が良い時に、みんなではなく、恩恵は一部のヒトが受けられている。
企業が株を持ち合えば、景気の良い時には、さらに好景気を生む。
でもいったん不景気に傾くと、一斉に手持ちの株を売りに出すタメ、一気にさらなる不景気を生む。
余剰の利益を、どうしても守りたい。それで他社の株を買い、保険をかける。その気持ちはわかる。
ただ、利益を守れない。売りたい時はみんな売りたい。一番お金に換えたい時は、相当持ち株は安くなってしまう。
そんなコトなら、利益は分配した方が、よっぽど内需拡大につながるのに。企業はそれに気づかない。
企業はいつでも同じ失敗をくり返す。おそらくこれからも、その失敗を繰り返し続ける。
好景気には、値をつり上げ生活を追い詰める。
不景気には給料を下げ、解雇をして、路頭に迷わせる。
景気が良いというのは、あからさまな、まやかし。
注意深く見てほしい。景気の良い悪いが、ホントウの景気を表しているかどうか。