多分分かる世の中の事

パッチ

穴埋めの巻

穴があったらパッチを当てる。昔の人はそうして洋服を直した。今でもパソコンのセキュリティの穴は、パッチを当てて直している。パッチだらけというのは、つぎはぎだらけの洋服のようなモノだろう

穴を補正していくやり方というのは、有効な手段だと思う。穴を埋める毎に、完全に近づいていく。完全に近づきながら、全ての穴を埋めた時何が起こるのだろう。全ての穴を埋めた、それにより完全になった、さてその後?完全というのは、終わりだろうか?それ以上はないというコトだろうか

完全というのは、その形で完全になっただけの話。違うカタチならば、まだそれ以上になる可能性がある。穴を埋めるというのは、有効なやり方ではあるだろう。洋服に穴があいた時、パッチを当てれば長く着続けられる。当然その洋服のままで。長く着続けられはするが、形まで魅力的になるワケではない。完全は穴のない状態であって、最高の形ではないのだろう

洋服で見れば、流行がありその時その時で、価値は変わる。最高という概念も、コロコロ変わるのだろう。なのでいつの時代にも最高のモノはあるが、同時に最高のモノは存在しないとも言える。最高のモノとはなんだろう。完全なモノはあっても、最高のモノは存在しないというのはどうしてだろう

おそらく人間が決めている。その人間が移ろいやすいので、最高もコロコロ移ろう。人間持ちである限り、最高というのは変わり続けるだろう。とすれば、最高のモノを追い求める旅は永遠に続く。人が基準である限り、人が追い求めるゴールは、永遠に辿り着けないモノだろう。永遠に続くというのはウンザリする反面、目標を見失うコトはない点で安心出来る現実でもある

2009年11月29日〜12月5日までの私のブログトップ3を、わたし自身が選ぶコーナーです。よろしければお読みください。 1位 せいじゃく 2位 りょう 3位  かみきれでした。お読み頂きありがとうございました

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