含みの巻
マジシャンは華麗にコインを消す。そして思わぬ所から、コインを出す。お客さんはその不思議さに、目も心も奪われる
あまりにも華麗なので分からない。実際に消えたのではない。見えないように手に隠し持っている。とても華麗なテクニック。それで不思議になる。見えている部分と、隠れている部分。マジックにそれは存在するけれど、日常の中にも
言葉の中に、隠れている。まるで逆のウラ言葉。言葉としては発しないが、言葉の中に隠れている。例えば、「ホントだ」の中に隠れる、「意外だった」という言葉。言葉としては出てこないが、ニュアンスとして言葉の中に含まれる
同じ言葉の中にも、まるで別のウラ言葉。「ウソぉ」の中には、いろんなウラ言葉が含まれる。「そんなわけないじゃん」「え?そうなの?」「そうだと思っていたけど、まさか・・・・」など。ウラ言葉は表には出ない。心の声とも言えるだろう
子供にウラ言葉はない。マジシャンのコインみたいに、心を隠すコトは子供には出来ない。ただすぐにウラ言葉を持つようになる。周りからの圧力がそうさせるのだろう
出てくる言葉は、比較的安全な言葉が多くなる。心の声というのはリスクが高い。みんなが使う言葉を使っていた方が無難。言葉は無難で出来ているというコトか。その無難というのは、意味とは関係無いからその場にいないと分からない。外国のヒトには、まるで伝わらない理由はここら辺かもしれない
本音は隠される。身を守る為に。ウラ言葉は存在するが、見せるモノではない。マジシャンのコインに近い。でも、ウラ言葉は消えたまま隠れたままの存在
2009年10月11日〜17日までの私のブログトップ3を、わたし自身が選ぶコーナーです。よろしければご覧ください。 1位 かく 2位 たたむ 3位 よくしでした。お読み頂きありがとうございます