グラデーションの巻
雨上がりのキレイな虹。とても大きいけれど、実体がないからいつの間にか消えてしまう。7色のグラデーション。でも国によっては7色じゃなくもっと少ないらしい。実際ぼんやりした虹は、確かに7色よりも少なく見える
世の中にあるモノも、だいたいグラデーション。それを誰かが区切って、私たちは理解出来ているのかもしれない。理解するって、キッチリしているようでいい加減なモノ。誰かの区切り方が違えば、虹の色だって7色じゃなくて6色にもなってしまう。違う区切り方をすれば、虹は何十色にもなるかもしれないという事実
人の都合で、いろんなモノは単純化されているように思う。単純化して人は理解出来る。理解って、いろんなコトを省いちゃうコトなのかも。いっぱいあると、紛らわしいし、他人と共有するコトも難しいから。それで省いて単純化しちゃう。それでじゃないかな、脳が2元的にしか捉えられないのは
脳は2元的で、すごく極端に振れる。そうじゃないと、いろんなモノを理解するなんて出来ないのかも。そうなると、脳が省いちゃってるモノにも、考えを少し向けないとね
いろんなモノを省きすぎている。理解する為だから仕方ないと言える。でも、脳の省いた部分も実は大切でしょう。極端から極端の両極を取れば、グラデーションにも対応出来る。極端から極端なら、本当の答えは必ずその中に入る。それを自分の中で調節して、その都度合わせれば大きく外すコトはなくなるでしょ
いや、1つ思う事があるってコト。極端に振れちゃう脳って、賢くないって。理解する能力としては賢いと思う。でもその為に捨てちゃった、沢山のグラデーションを考えると賢くないなって・・・・。だって、虹が両極の紫と赤だけになっちゃうようなもんでしょ。それって真実ともかけ離れてるんじゃないかと。両極取って、紫でもある赤でもある。そう考えておけば、その間に答えがあっても合わせられる。でもそれでも全部取りは出来ないかな
そうか、全部取りかもしれない。だって虹は7色全てが虹。もっと言えば、見えない色があればそれも虹かも。赤か紫かの2元的じゃなく。赤も紫もの両極でもなく。赤、オレンジ、黄、緑、青、藍、紫全部取る。全部取りなら取りこぼすことはないでしょ
良い人かもしれないし、悪い人かもしれない。良い部分、悪い部分、普通の部分、全部その人だからまるごとで理解してみる。とっても大きな器がいるけど、大丈夫!脳は無限だからいくらでも、大きくしても対応できる。理解する為に、おちょこみたいな小さい器になりすぎていたのかもしれない。決めつけて、それが違うとなると裏切られたって落ち込む。脳は2元的だからしょうがないのだけど、全部取りをすれば裏切られると思うコトもなくなるでしょ
2元的な賢くない脳。両極的な、ちょっと賢い脳。全部取りの賢い脳。理解する為に、脳は2元的を選択しちゃったんだろうね。確かに単純にした方が、他のヒトとも共有しやすいからね。でも本当は共有しにくいレインボーなんじゃないかな。虹だけじゃなく、あらゆるモノはね。無理に単純化しているモノって多いんじゃないかと思う
理解はたぶん一つのゴール。でもその先に、省いてしまった共有しにくいレインボーがある。とすると理解の先にまだまだある。理解はまだ通過点。理解してると思っているのは脳が作った賢くない幻想で、真実はもっとグラデーションのように広がっているんじゃないかと。そう思うわけです、はい
2009年8月の月間大賞を発表します。8月の月間大賞は あわれむでした