成長の巻
植物はまき時に種をまく。適度に水や肥料を与えれば、成長してくれる。成長には適切な条件が必要
学校においての子供たちの成長はどうだろうか。植物のように適切に水や肥料を与えているだろうか。実は人の場合、植物とは違いかなり敏感に他人の影響を受ける。その中で、競争という発明がなされた。他の者と勝ち負けを争わせる事で、互いに成長出来るという仕掛け
植物なら、個での成長でしかない。人の場合、植物とは違って他者に相当影響を受け、同時に影響を与える。お互いに高め合う為に、競争を使う事は一つ有効な手段だろう。ただ、実際有効なのは上位3割のみ。残念ながら、競争という仕組みは全員に恵みをもたらすモノではない。3割程度にしか、良い成長は与えないだろう
競争では上位3割以外の残りの者に、劣等感を植え付けてしまう。劣等感はやる気を削ぎ、成長するコトも困難にする。本来全てのヒトの成長を願っているハズだが、やっている事は真逆。肥料や水をやりすぎて、植物を腐らせてしまう事にもどことなく通じる。つまり悪気がないまま、残酷なコトをしている
本来成長には差があって当然。それを踏まえて、成長が遅い子にはより多くを学んでもらう必要があるだろう。その為には、やる気を起こさせなければイケナイ。残念ながらそのやる気は、競争という方法では生み出せない。競争は素晴らしいが、万能ではない。では、どうするべきか
成長が早い遅いがあるのは前提。であれば、そこを原点としてどれだけ成長したか、確認するべきだろう。原点はバラバラ。そこからどれだけ成長したかを評価すれば、成長の喜びをどの子も味わえるだろう。その喜びの火を大切に、そして大きくしていく事でやる気も涌いてくるハズ。昨日出来無かった事を認識させ、今日出来る喜びを味合わせるのが本当の教育。出来ないのは当然で、出来るようになればいいのだ
困った事がある。成長を見るのは良いけれど、上位は成長率に限界がある。そんなケースもあるので、慎重にならなければイケナイ。成長する要素があるから成長出来るのであって、それ以上ない所まで行ってしまえば、成長率は下がる。それを考慮しなければイケナイ。というコトで、上位グループはその中で競争させればいい
上位は得意な子の集団。その中でビリになっても、上位なのでアドバンテージがある。勝手に競争させて、勝手に成長させればいいだろう。つまり上位には、学校も教師も必要無いのだ。上位同士集めて競争させて互いに高め合えばいい。変に教師が入ると成長を妨げてしまう。勝手にやらせればいいだけ
成長率を見る事と、勝手に競争させる二重の方式が人間の成長には必要だろう。それが植物で言う、適切な成長の条件と言えるだろう。手をかけ励まし、やる気を育て成長させる。逆にほったらかして成長させる場合もある。現状は、ほったらかすべき子供に手をかけ成長を止め、手をかけるべく子供をほったらかし腐らせる。それを良かれと思ってやってしまっているというのが問題だろう。教師達は自分達に問題があるなど、想像もしていないのだ
育てる側は、適切な方法で成長をうながす。真逆の方法がまかり通っている現状。沢山腐らせてる現状。沢山成長を止められている現状。それに誰も気づいていない現状。人の成長も、植物と同じで適切に・・・・
2009年6月14日〜20日までの私のブログのトップ3を、わたし自身が選ぶコーナーです。1位 ごほうび 2位 まかせる 3位 ちみつでした