多分分かる世の中の事

言葉

分類の巻

言葉を使えなかった頃は、どんな世の中だっただろう。自分も赤ちゃんの頃は言葉を使えなかったのだけれど。言葉がないと、どんな感じだろうか

人間は言葉を持っている。言葉を持つ事で、何が変わるのだろう。それは言葉を持たない状態を、想像してみる事でクッキリすると予想出来る

人が言葉を持たなかった時代というのは、かなり昔になるだろう。そこまで昔のコトは、想像するのも難しい。仕方ないので、自分が言葉を持たなかった赤ん坊の頃で確かめてみる事にする

赤ん坊の頃と言っても、何も覚えていない。覚えている必要は無いと思う。覚えていなくても、いろんな情報は、目や耳を通して入ってきたハズ。それが分かれば充分

言葉というのは、物の名前。しかも自分ではなく、他の誰かが名付けた物を、みんなが使っている形になる。みんなが同じ名前を使う事で、社会は成り立つのだろう

例えば色の赤や青。日本で使われる色の名前の赤や青を、みんなが使う事で赤信号は止まれ。青信号は進めというルールも共有出来る。共有は、社会のルールを使う上で重要な要素だろう

言葉が分からない時は、当然そんなルールなどは分からない。物は同じように見る事は出来ても、それがどんな意味を持つのかは判断出来ない

物の意味が分からない状態は、とてもルーズな世界だろう。全てのモノが、一緒くたになってしまう。一緒くただから、何が何で、これがこうでと言うような分類は行われにくい

一緒くたの世界に、言葉が入るコトによって、一つ一つが分類される。おそらく、言葉は物事を分類する為にあるのだろう。名前が付く事によって、物事は分類される

人の知というのは、分類の歴史のように思う。分類に分類を重ねて、いろんな意味合いを付けてきた。文明が進むというのは、分類が進むと置き換えても良いだろう

分類して知るコトで、利用するコトも出来る。人がいろんな物を利用出来るのは、まず分類をして、名前を付けてきたからだろう。名前というのは当然言葉となる

言葉によって、人は分類し、共有するコトで社会のルールが出来る。社会は言葉によって成り立っているのかもしれない。ルーズな世界から、明確な世界に。そこには言葉が、関わっている

2008年1月13日〜19日の週間トップを発表します! 1位 越えてから 2位 ちょうこう 3位 おなじ世界でした

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