断絶の巻
現代社会には、いろんな断絶がある。仕方ないコトだろう、便利な世の中になるほど、人の代わりをしてくれるシステムは充実する。そしてどの人の中にも、断絶を生む要素が存在する
断絶というのは良くない。そう思うのが当然だろう。ただ、そうしてしまったのは誰の心の中にもある物。断絶してしまうのは仕方のない事かもしれない
断絶を無くすというストーリーを押しつけたところで、上滑りするだけになるだろう。もっとヒトの持つ根本の部分を見つめないといけない
人はおそらく簡単ではない。人それぞれに思惑もあるし、都合もある。強引にカタチに当てはめようとしても、うまくはいってくれない。無理矢理やっても、イヤな気持ちにさせてしまうだけだろう
であればどうしようか。人それぞれを尊重するのならば、もっとドライになる必要があるだろう。カタチは決めずに、相手に任せる。その人が何を求めるかで、柔軟にカタチを変えられるように、部品までに留めておくのが良いだろう
カタチではなく部品。その部品を使ってどんなカタチにするかは、その人それぞれ。ストーリーは作らずに、部品だけを渡していく。とてもドライだが、出しゃばり過ぎるよりは良い
昔と比べて、人と関わらなくても良くなったのが現代。それでも繋がりは必要だろう。ただ、人はもっと複雑。となれば、部品を渡して勝手にやって貰うしかない。任せてしまうしかない
どんなに良い事であっても、カタチを決めてしまうのはやり過ぎだろう。ストーリーを作って、カタチも決めたくなってしまうけれど、それは押しつけにすぎない。もっと言えば自分の甘えなのかもしれない
ドライにすると言うのは、自分にとって厳しいコト。本当はカタチを決めてストーリー通りいかせたい。そんな気持ちは、押しとどめないといけない。自分のやり過ぎを抑えるのは、とても厄介な事だろう。ただ、それが必要になる
ドライというのは、冷たいようだが相手を思いやる行為でもある。断絶を最後の最後で繫ぐのは一人一人。誰かが繫いでくれるという物ではなく、自分自身が繫がなければならないモノなのだろう。そう思う
2007年8月12日〜18日までの週間トップを発表します!1位 よく触れる 2位 突きつけられる 3位 おおざっぱ民主主義でした