明確化の巻
今日はちょっと重いテーマなので、見たくない人は立ち去った方がイイかもしれない。重いテーマと言っても、分析していくだけなので心が重たくなるというコトは無いだろうけれど
さて、この戦争という物。何を破壊するのが目的だろう。破壊というのはこの世から消すと考えてイイ。この世から消したい物は何だろうか。そんな視点で進めてみたい
人だろうか、それとも武器だろうか。消滅させたい物が武器の場合、武器を奪った段階で戦争は終わりとなる。武器を消滅させると、どんなコトが起こるのだろう
武器を奪った段階で、負けるしかない。勝ち負けでやっている場合、武器を破壊する事は何より有効な手段だろう。勝つ事しか興味を持たない集団であれば、武器を奪っただけで順調に戦後処理も進むと考えられる
勝ち負けであれば、それで良いだろう。ただ、信念やプライドを持っている場合は少し話が違ってくる。たとえ武器を奪ったとしても、あくまで抵抗するだろう
これは困った事になる。信念やプライドを持つ物の場合、とても手強い。とすると、そんな相手であれば殺してしまうしか手はないのだろうか。短絡的に考えればそうだろう
ただ実際は人を殺さなくても解決は出来る。プライドや信念は人という器の中に入っている物。そう考えれば、器を壊す必要はないと言える。もっと言えば、破壊行為をする必要すらないだろう
人という器を壊したがるのは、人の悪い癖だろう。そこまでする必要は無い。兵力でイイなりにする必要すらない。信念やプライドは人が器の中身だから、直接中身に訴えかければイイだけだろう
ただこの中身が厄介なのは言うまでもない。それこそ武器を突きつけても、変わらないくらいだから。結局殺してしまうと言うのは、厄介な中身に負けたモノが仕方なくする行為。つまりそれだけ能力が無かったというコトだろう
どうしてこうも厄介なのか。それは、頭の中でカタチを作ってしまうから。そのカタチに沿わない物は、頑なに認めないという、基本的にヒトが持つ特徴の一つ。融通利かないように、始めから備わっていると言ってもイイだろう
さて、その上でどうするか。このカタチを作っている物を、否定しようとしても難しいだろう。だったらどうするか?とりあえず肯定するしかない。肯定したあと、さあどうする
肯定するとは、同じ方向を向くと言うコト。この同じ方向を向くというのが重要で、相手もこちら側と同じ方向を向く事になる。向かい合っていなければ、戦いになりようがない、それを利用する
相手の主張は、最終的なカタチになるまで拡大しなければならない。拡大してから、矛盾点を公にしていく手順。さすがに、矛盾が大きければマズいと気づくだろう。その段階に持っていくコトが重要
相手の主張のままで進めていく事をしていけば、正しくない主張はボロが出る。もしもボロが出ないとすれば、正しい主張なのだろう。とすれば、相手ではなく自分の方が正しくないという可能性も視野に入れるべきだ
自分が悪いのに、相手を責めてしまうのはなかなか人間らしいけれど、それを認めるワケには行かない。自分はコントロールが利くのだから、悪ければ改めなければならない
結局人は未だそんな所にいる。困った物だ。立派な顔をしていても、結局お砂場のケンカと変わらない。もう少し何とかならない物かと思う。みっともないとしか言いようがない
とは言え領土問題など、双方の打算による揉め事もある。領土を取った方が、得になるシステムにした段階で、この問題が起こるのは確定した。やり方は全て一緒。同じ方向を向く所から
同じ方向を向いて、相手の主張を100%聞く。その方向性でボロが出ないかを見ればいい。ボロが出ないなら相手ではなく自分が間違っている可能性があるだろう。いや、領土に関しては双方悪いと、双方悪くない場合もある
それはもともとの根拠が薄い場合。元もと誰のモノでも無いのだから、どちらかの物にするというコト自体無理がある。どちらも悪いしどちらも悪くないと言えるだろう
その場合は、同じ方向を向いて相手の主張を全部出させ、満足した所で自分の主張も盛り込む。あくまで同じ方を向いて、決して対立しない。それが出来れば、いずれ双方に妥協案も出るだろう。しかも対立ではなく、より親密になれる
人間の器の中身に、直接語りかける。相手の都合も自分の都合もある。同じ方向を向いて、すり合わせていく事で最初の考えにも変化が出てくるだろう。時間は掛かるけれど、近道だ。兵力などいらない。戦争する必要は無いね、ホント。相手は器ではなく、中身だから