えすかれーしょん

かこ

歴史の意味合いが、変わる瞬間とは?

哲学・思想

<過去は、圧縮。消えた部分がほとんど。経験を重ねて、復元出来るように。本来の姿を、見ないとね>

歴史は、昔の起きた出来事を綴った記録。この記録は、情報でしかない。最初は、情報としての意味合いしかないが、ある時からその意味合いが変わる。自分のコト・・・・・・・

年を重ねていくと、自分のコトとして歴史をとらえる事が出来るようになる。それは自分の経験が、ものさしになるから。子供のうちは、とても小さい、単純なものさししか持っていない。そんな小さいものさしで測っても、何も分からない。大人・・・・・・

大人になるほどに、いろんなものさしが出来る。情報でしかなかった歴史のひとつひとつの意味が、自分のコトとして感じられるようになってくる。情報のリアリティが、変化。人・・・・・・・

その時代その時代で、今と変わらないヒトの営みがあった。それをイメージ出来るようになる。決して情報ではなく、彼らの生活の営みまで、おぼろげながら見えてくる。それはどうしてだろうか。過去・・・・・

おそらく、自分も過去になっていくから。子供の頃は自分が主役。それを疑わない。大人になるにつれて、脇役にまわり、そして過去の側にまわる。過去というのは、時代の変化。自分が今ではなく、過去に居心地の良さを感じるようになる。ついて行けない・・・・・・・

今の世の中に、ついて行けなくなった時点で過去の側に。と同時に、歴史と言う過去の世界のリアリティも、増してくる。生きる場所が、過去になっていく。時代の流れは、逆戻りは出来ない。逆戻りすべきでもない。置いてきぼり・・・・・・・

結局置いてきぼり。置いてきぼりを感じながら、生きていく。それは悪い事ではないし、仕方のないコト。同時に、自分が生きてきた過去も、情報にして伝えなければ消えてしまう事実もある。ただし、消えないように残すとしても、それは情報でしかない。それも現実。残す・・・・・・・・

次の世代に、何を残すか。消えていくモノと、残すべきモノ。おそらく歴史で語られるのは、そうやって残ってきたモノ。残そうとしたから、残ってこられたモノ。逆に言えば消えてしまったモノも、多いだろうと思う。一部・・・・・・・

残ってきた歴史は、ほんの一部。消えてしまった、膨大な営み。ただ、私たちも生きている。生きていろいろと経験している。その経験は、昔の人と共通する部分も多い。その共通点が、消えてしまった部分を復元させる。欠片・・・・・・・

歴史がほんの欠片であっても、復元出来る。情報から、営みに復元する事は可能。生きている共通点はある。とすると、現代の人間のするべき仕事の一つに、復元もあるのかもしれない。情報から営みにまで、復元する仕事。人肌・・・・・・・

情報から、人肌のぬくもりを感じられるようにまで復元。そこまで行けば、歴史上の人達と繫がれる。消えてしまった人達の息づかいも、聞こえてくるようになる。他人事ではなく、自分のコトとして様々を得られるようになっている。現代・・・・・・

復元は現代にも有効。現代のこの情報社会。情報はあるが、人にまで復元出来ているかと言えば、疑問が残る。情報は沢山入ってくるが、それをヒトの営みにまで、復元出来ているだろうか。おそらく、情報のままで、他人事。軽い・・・・・・

下手をすると、とても軽いまま受け止めている。そこにヒトの営みも、息づかいもあるというのに。紙切れよりも軽い存在として、受け止めているかもしれない。それは危険なコト。それで分かったつもりでいるのは、間違いだと言える。何も・・・・・・

何も分かっていない。情報をそのまま情報で受け取っては、何も分かっていない。復元する必要がある。復元する能力は、どんな人にも必要ではないか。そう思う。過去ばかりではなく、現代において一番、必要な能力かもしれない。足りない・・・・

情報では足りない。失われた部分を復元して、完全に近いカタチにする。そこで始めて、そのモノの姿が見えるようになる。今ある情報は、足りなさすぎる。情報が全てではない。あくまで一部という事を、忘れてはいけない。と言うのを今日の結論にしましょう。締めます

過去は、圧縮。消えた部分がほとんど。経験を重ねて、復元出来るように。本来の姿を、見ないとね


そうか、本来の姿か。我々が見ているモノって、物事の一部なんだね。圧縮された一部を見て、全部だと思ったら大間違いって事でしょうね。なるほどなるほど、これは気をつけないと。うん。じゃ、明日に行きましょう!!

明日は『幸せの掟』というタイトルで、ヒトの行動について考えます!!

-えすかれーしょん