ゆうせんじゅんい
キー
正悪を分ける
何を優先するかというのが、正と悪を分けるキーになる
やるべきコトがある。それを無視して自分を優先すれば、悪になる
明確に悪というカタチにならなくても、誰しもがオカシイと感じる
コスタ・コンコルディア号が座礁した事件では、スケッティーノ船長が客を残し、逃げてしまった
これは、お客さんの命よりも自分の身の安全の方が、優先順位が高かったというコト
お客さんの命をないがしろにして、自分の命を守ってしまった
スケッティーノ船長には、役目がある。それを投げ出して、自分の身の安全を優先した
役目を投げ出した段階で船長ではないし、信用していた人を裏切ったコトにもなる
役目は守らないといけない。そこから逃げてはイケない
命に関わるコトなら、特にそう言える
役目を果たせないのであれば、最初からなってはならない
自分の優先順位が高いヒトは、命を預かる役目に就いてはイケない
福島第一原発ではどうだろう。安全ですと言い続けていた、政府と東電の上層部
これは、優先順位で言うとどうなるんだろう
事実として、安全なのだろうか。イヤ、そうではない
計画ありきで推進し、投資を回収する為に進めていった計画
自分たちの計画を優先し、損得勘定だけで動いてしまった
現在でも、その傾向は残っている。でも、事故は起きてしまった
その後も、直ちに健康に影響はないという表現を使う。これは、責任から逃げたい表れ
賠償や保障から逃げ出したい。それは自分の身を守る為。やはり優先順位は自分
当然東電の上層部も同じ。明確な説明、適切な公表を避け、曖昧な表現を続ける
要をえない、専門的な用語を使って、煙に巻こうとする。なぜそんなコトをするのか
明確に分かれば、なぜそうしたと、責任問題になる。そこから逃げたい
賠償や保障から逃げたい。その為に、ぼやかして分かり難くする
賠償や保障を出来る限り少なくしたいのは、やはり自分の為。自分たちの優先順位が高いと言える
東電上層部も、政府も、悪と言われても仕方がない。してきた行動の優先順位が、それを示している
では、原発で働く現場のヒトはどうだろうか
爆発の危機、自分たちの身の危険があった。一時は逃げたが、すぐに戻ってきた
おそらく自分の命よりも、やるべき役目を果たそうとしたのだと思う
現場の人間は、優先順位を誤らなかった。それを見れば、悪ではないコトは分かる
ただ、制御室の人間と、実際現場で働いていた人間はどうやら違うらしい
事故前から、危ないコトは下請けに投げてしまったらしい
これは、被爆から逃げるためだろう。危険な役目は下請けに投げる
これは自分たちの優先順位が高く、下請けの命を軽んじている
そのシステムを決めるのは、上層部だろうから、やはり東電上層部は相当な悪と言われても、仕方がない
全てのキーとなるのは、優先順位。それだけ見ていれば、いろんな事が明確に分かる
どこが正しくて、どこが間違っているのか。なぜ、悪者にされるのか
自分の優先順位が高いほど、悪になる
自分の優先順位が高いヒトは、命に関わる役目を受けてはイケない
自分の命を守るのは、自然な行為だが、それをした段階で悪になる
役目をほっぽらかして、自分の身を守るので悪になる
役目は、状況によって命を投げ出さないとイケない
それが出来無いのであれば、役目を受けてはイケない
優先順位は、分かれ道。自分を取るなら、責任ある役目には就くべきではない。役目に就く時は、捨て身になる覚悟が要る
捨て身か、なるほど。そのくらいの気持ちがないと困るね。でも、上層部って生ぬるいから、覚悟あるヒトなんていないよね。みんな、スケッティーノ状態。困ったね。逃げちゃうよ。そんな世界で生きてる。なんとかならないかな。捨て身になる覚悟は、必須だよね