えすかれーしょん

ふんいき

ふんいき

浸れない

味気ないから

ネットは雰囲気に浸れない。味気なさすぎる

いや、工業製品というのはみんな味気ない

雰囲気がない。その中に入り込めず、周りともそぐわない

むかしはそれでも、部屋の中で主役だった

工業製品でも、主役だったので溶け込まなくても平気だった

でも、現在は主役と言えるほど、たいそうな存在ではない

あらゆる工業製品は、もっと身近になっている

にも関わらず、溶け込まない。浮いた存在になってしまっている

まるで、おもちゃのように、浮いた存在になってしまっている

パソコン、そしてネット。いろんなコトが出来るが、ナニかが足りない

雰囲気がない。いろんなモノが、ディスプレイに映し出されるが、安っぽく見えてしまう

せっかくの素晴らしい映像も、おもちゃに映し出されてしまえば、安っぽくなる

しかもパソコンは、作業をする。楽しむ側も、楽しもうという姿勢になっていない

楽しむ為には、リラックスしなければイケない。それなのに作業をする姿勢でいる

これでは楽しめない

なぜだかとても、待たされている気持ちになる

PCやネットは、それが特徴としてある

では作業をする事がない、テレビだとどうだろう

PCと違って、テレビは作業しないので、リラックスはしている

でもやはり、おもちゃ化は否めない。昔に比べて、安っぽく感じてしまう

安っぽく感じないまでも、違和感というカタチで出て、馴染まない

工業製品としての味気なさが、部屋との馴染まなさを、生んでいる

では、どうすれば馴染むだろう

雰囲気を、どうすれば壊さずに、よくできるだろう

まずは、部屋の中に溶け込む必要がある。その為にはあまり主張しない

主張すると、それが違和感になる。極力主張しない方が、違和感も感じさせなくて済む

さらにその流れで行くと、自然のモノ。工業製品といえども、自然の素材を使う

自然のモノと言っても、主張するようでは意味がない。主張せずに自然のモノ

そして雰囲気を出すのであれば、時代性

新品のピカピカではなく、長い間そこにいたという、演出

真新しいモノでは、こちらがそれに慣れないとイケない。新しいモノに合わせる必要がある

でも、古いモノであるならば、そこにあるだけ。そこにずっとあった

古いモノ、そして清潔感。古いモノであっても、汚らしければ、拒みたくなる

清潔感のある古さ。それが趣になり、雰囲気を作る

いわゆる“和”。工業製品には、“和”が足りなかったのかもしれない

“和”を入れ込む事で馴染む、落ち着きのある雰囲気を、醸し出せるかもしれない

自然物で、古さと清潔さ、そして主張しない“和”。それが、欲しい要素である気がする

おもちゃ化を防げる、革命的な要素。そう思う

雰囲気は、調和から生まれる。自分の呼吸を、整えるのには”和”必要なんじゃないでしょうか。工業製品でも、もっと馴染んで良いように思う

-えすかれーしょん