えすかれーしょん

りんかく

りんかく

最初は情報

文字でしかない

最初は文字という情報だけのモノが、知るたびに輪郭がハッキリして、ヒトになっていく

ただの文字でしかない

文字は、他のモノと何も違わない。ただの情報

でも、知れば知るほど、文字の世界の中には居られない

文字ではなく、そのモノとして、イメージの世界に入っていく

そのイメージから、自分の経験などとふれ合い、共感が生まれる

共感から、自分というプライバシーの部屋まで入り、自分と変わらぬ『存在』と思えるようになる

文字から、イメージになり、共感し、自分と変わらぬ『存在』にまで変わる

いや、本当は最初は存在

それが、折りたたまれて文字として情報になる

その大半を失う

歴史などでは、名前だけが残る

名前だけ残っても、そこにその名前の人が居たというだけ

どんなヒトかは分からない

情報化される時には、ヒドイ削ぎ落とされ方をされている

情報だけでは、何も伝わらない

いや、情報だけでも良いが、イメージになるだけ、それなりの材料がいる

立体的に組み立てられて、輪郭がハッキリするだけの、量がいる

共感出来るまでには、それなりのエピソードも欲しい

自分と同じだと思える、出来事とそれに対する対応

情報は断片。物事は立体。存在も立体

立体を組み上げるには、ある程度断片をつなぎ合わせる、必要がある

現在は、情報に溢れる

量が多くなるほどに、断片化される

断片化された情報は、役立たず

そんな役立たずを集めても、意味がない。入り口にすぎない

そこから入って、断片的な情報を集めて、最終的に『存在』になる

『存在』になって始めて、役に立つモノとして、自分の中にストックされる

情報と一言にいっても、自分の中の状態で、その価値はまるで違うモノになる

情報は断片なので、脳の中でいかに結びつけるのか。そこに掛かっている

脳は情報をやり取りする場所。どれとどれを結びつけて、立体にするかによって、意味合いは変わる

脳の中では、断片。それを結びつける作業をしているのだろうと思う

つまりは、断片でいい

情報は断片なので、脳の中で反応する場所も、断片で構わない

結びつけて、瞬間にイメージ化する

ヒトの輪郭を描くだけで、相当な情報が必要。そして、自分の中での経験も必要

自分の中の経験と、情報としてのエピソードが重なった瞬間、共感が生まれる

脳の中で、やり取りがある。意識しないけれども、出逢いがある

断片でしかないモノが、出逢い結びつくコトで、そこにもう一つの世界が生成される

ヒトは、日常的にそれをくり返している。脳って、すんごい

輪郭は、量。情報は、結びつくコトで、断片から立体になり、『存在』に変わる。削ぎ落とされた情報は、脳の中で結びついて、復活する

-えすかれーしょん