わるもの
誰だ?
どこに居る
悪者は誰だろう。どこに居るのだろう
世の中に悪者は多い。それは本当に悪者だろうか
それを追求してみる
例えばタバコ。タバコを吸っているヒトは悪者だろうか
タバコの煙は、拡散し、周りのヒトに影響を与える
周りのヒトは、それを望まない。害を出している
では、本当にタバコを吸っている人が悪いのか
そもそもタバコというモノが無ければ、この悪い人は出てこない
もしかすると、タバコを吸っているヒトは、被害者かもしれない
とすると、悪いのはタバコを持ち込んだ人間。いや、もしくはタバコを最初に吸い始めた人間だろうか
タバコを吸い始めたのは、アメリカの先住民。それを海外に持っていったのは、ヨーロッパ人
ヨーロッパ人は、タバコを世界中に拡散させた。彼らが悪いのだろうか
ヨーロッパ人は、世界中にタバコを拡散させ、沢山の富を得た。同時に害も拡散した
とすれば、ヨーロッパ人がやはり悪者。では、ヨーロッパ人がいなければ、拡散されなかったのだろうか
たまたまヨーロッパ人が、アメリカ大陸に最初に船で辿りついた
他の人間が辿りついても、拡散したかもしれない。とすると、ヨーロッパ人も被害者かもしれない
悪者にされるのは、不本意かもしれない
では、最初に吸っていた先住民が悪いのだろうか
これも、たまたまそのヒトたちが最初だっただけで、他のヒトがそのやり方を見つける可能性もあるので、断定出来ない
では誰が悪いのだろう。悪いヒトがいなくなってしまう。でも、確実に周りに悪影響は与えている
タバコを吸っているヒトの中には、火のついたまま平気で捨てるヒトもいる
この人間が、悪くないハズがない。では何が悪いのか
火は消してから捨てる。火事を起こさないために当然のコト
それすらやっていないのは、害を出すコトを知っていて、それでもやる
やらないようにするコトも可能なのに、それをしていない。それは悪いのではないか
ポイ捨ても、やらないようにするコトが出来る。
それをするのは、悪いと分かっててやる。他のヒトに迷惑と知っていて、作為的にやる
この作為的というのが入ると、悪いとなるのかもしれない
知らなければ、しょうがない。でも、周りに害を拡散していると知っている
知っているならば、それは作為的なので悪い
悪者というのは、知っていてあえてやっている存在
知っていながら、だらしなくやっている存在。それが悪者
知らない、出来ないのに、その役目に立っているヒトはどうだろう
その役目の責務を果たせない。それなのに、その役目にいる
今悪者にされるヒトに、多いタイプ。知らない出来ないのに、その立場にいれば害を出す
それは予想はつく。それを知っていて、その役目に就いたならば、それはやはり悪者
悪者としては弱いが、責任が重い役目だと、害も大きく出てしまう
やはり悪者。困った存在には違いない。ただそれはシステムの問題でもある
役目は本人が選んでなるのではなく、他のヒトが就かせるモノ
とすれば、出来ない人間をその役目に就かせるシステムこそが、悪者
システムが、次々に悪者を生み出すようになっている
役目を果たせるかの、確認を怠っている。出来るかどうかは、確認しなければいけない
それを怠っている。ちゃんと中身を確認しないまま、重責を担ってしまう
悪者が増幅していく。それが何かあると、表面化する。それの繰り返し
よくあるコト。どっぷり浸かって、治らない病巣
悪者は、内在する。意識一つで防げたり、構造を変えなければ治らないシステムだったり。どちらにしろカタチではなく、中身の問題