ろーかる
幻想だった。
メジャーが価値があると思っていた。
メジャーなモノは確かに良い。でも、マイナーでローカルなモノも、実は素晴らしい。
ずっと、坂の上の雲を見ようとしていた。そこに雲があると思っていたから。
でも、違う。雲など幻想。何もしてはくれない。
まだ情報がなかった時代は、皮膚感覚。村の中で一番やトップクラスで居るコトを求めた。
それが技術の進歩と共に、情報をみんなが手にして、日本で一番、もしくはトップクラスを目指すようになってしまった。
技術の革新によって、ハードルが上がってしまっていた。
以前からあった欲求が、拡大されて今でもその流れは続いている。そういうモノだと思っていた。
それが幻想だと、気づかなかった。でも、ネットの中では少し違う動きがある。
とてもローカルで、まるで見通しの利かない。ネットの世界は見通しが利かないので、ダメだと思っていた。
ローカルでマイナーなので、ダメだと思っていた。でも、それは違うような気がしてきている。
ローカルで良いのではないか、マイナーで良いのではないだろうかと。
そしてハードルは下げて良いとも思われる。そこまで立派な自分でなくても、大いに役に立つように思う。
つまりその世界では大してコトなくても、出来ないヒトにとったら、とても凄い存在。
ちょっとだけ上手でも、下手な人から見れば、先生や先輩としてありがたい存在。
世界が認める、国が認めた、信頼あるヒトが認めたなど、今までは仰々しいお墨付きが必要だった。
でも、そこまでのお墨付きが無くても、近所のお兄ちゃんやお姉ちゃんでも、実質的には役に立つコトは多い。
つまり右も左も分からない時に、手を引いてくれる存在。それならば、お墨付きは要らない。
ネットの情報でも、ご立派なメディアよりも、ツイッターの情報の方が、有用だったりもする。
今まで必要だと思っていた、ハイクオリティは必要でないのかもしれない。
なんとなく、昨日のブログの内容と真逆になってきたが、気にしない気にしない。
昨日を踏まえて、今日がある。考えが飛躍して、真逆の答えが出るのは一番良い傾向。
年齢、性別、国籍に関係なく、ちょっとだけ上手なヒトが有用な世界。それがネットの自然なカタチのような気がする。
ちょっとだけ上手なヒトが、下手なヒトに有用な情報を提供出来る空間。それがネットの世界。
今は検索をかけて、全てタダで見えるけれど、それを変えても良いように思う。
情報を、コインロッカーにしまう。
コインロッカーの表側に、入っている情報の説明が書かれている。
それを欲しいと思うヒトは、お金を払って、そのコインロッカーを開ける仕組み。
お墨付きがあるほどの、プロでなくて良い。誰かが欲しいと思えば、それで成立する。
下手なヒトが、分かるように丁寧に説明するコトを、心がければいい。
もしも分からなければ、説明の仕方が悪いので、どこが分からないか訊いて、修正する。
コインロッカーの中の情報は、分かっている人から見れば、どうでもいい情報。
それでいい。役に立つのは、ほんの先を進むヒト。先輩程度で充分。手を引いてくれるヒトで、充分。
ウェブマネーなどであれば、有用な情報でないと分かった時、返金も出来ると思う。
みんなが情報のコインロッカーを持ち、本当の初心者の為に情報を提供する。
ローカルで良いし、マイナーで良い。
丁寧に的確に説明して、それをまとめれば立派な教本にもなるように思う。
もしもうまくいけば、拡大してメジャーにしても良い。
沢山のヒトを対象に、本当に役に立つ情報を提供し合う。コインロッカー化して、対価も支払える仕組み。
それは、日本で一番や、トップクラスを目指す今までの世の中とはまるで違う方向性。
より自然な方向性と言える。肩肘張らずに、等身大の自分が肯定される。
苦労してきたヒトなら、その苦労の乗り越え方、心構えをコインロッカーに入れて置くだけで、次のヒトには役に立つ。
ヒトはいろんな経験をしてきている。それを、入れて置くだけでも、成立する。
もっと身近で、もっと泥臭い情報。人肌を感じ、ニオイを感じる情報。それがネットの有用情報かも知れない。
ローカルは、皮膚感覚。コインロッカー化で、身近な情報のやり取り。自然なカタチで、今までとは逆の方向に進み出す。