ゆーちゅーぶ
テレビでもやる。
どこの局も同じ素材。
ユーチューブやニコ動でアップされた物を、テレビで頻繁に見るようになった。
ユーチューブが出所なので、どこの局も同じ素材になる。
以前は、テレビなどの著作物を、ユーチューブやニコ動が借用していたカタチ。
厳密に言えば、ユーザーが借用して動画をアップしていた。
でもそれが、逆転してきている。
著作物を、使わなくても成立するようになってきた。
ユーザーが自分で動画を撮り、作り、それをアップする量が増えてきている。
さらには企業も、動画サイトを使って宣伝するようになり、著作権違反の比率は、少なくなってきているように思う。
テレビなどから借用しなくても、自立が出来ている。
まだあるとは言え、将来的には頼らなくても、成立するようになっていく。
逆にテレビが依存するようになってきた現在、その方向はこれからも強まっていくように思う。
ちょうどWinnyや自炊の著作権問題が、話題になっている。
個人の利用なのか、それとも著作権違反か。
ネットの世界では、どうしてもルーズになりがち。いずれ、キチッとした線引きが必要になる。
何らかの着地点が、欲しい所。
この時、重要なのが『個人』の概念。これを明確にする必要がある。
私は『個人』というのは、プライバシーだと思っている。自分のパソコンを、他人に自由に使わせるヒトは、少ないと思う。
他人には使わせたくない。それが『個人』。そう定義出来る。
電子的なデータは、ブックオフなどの中古屋に売る事は出来ない。ただし、複製は非常に容易に出来る。
その特性を考えた時、中古屋に売れないというコトは、出版社やレコード会社にとってはプラスと言える。
ただし、複製されてバラ巻かれたのでは、元も子もない。
あくまで買った『個人』のみが、楽しむコトを許されないとイケない。とすると、どうするべきか。
個人情報と、自宅の鍵を他人にバラ巻くヒトは居ない。同様にネットでも著作物をバラ巻くべきではない。
『個人』がいろいろな端末を持つようになっている。それは他のヒトにはいじらせないだろう。
クラウド上に著作物をアップしたとしても、I Dやパスワードは、設定するハズ。それで、『個人』を守っている。
ネット上にある全ての著作物は、パスワードを設定するべきだと考える。ルーズになり過ぎている。
パスワードを設定し、その個人だけが使えるようにする。ユーチューブなどもそうして、クラウド化していく。
著作物の二次使用や加工は、著作物を持つヒトが許す範囲で楽しむようにする。
著作者も、悪質な物以外の二次使用や加工はある程度、許すべきだと思う。
パスワードを付けられた著作物なら、ネット上にあっても誰でも使える物にはならない。
IDやパスワードを公開するコトも禁止。もしも公開して、著作物をバラ巻いてしまったら、その数だけ弁償させるようにするべき。
パスワードは鍵で、自宅の鍵はみんなには配らない。パスワードやIDを公開すること自体、本来あり得ないコト。
プロバイダも違反者の情報を、開示するようにすれば、一部のハッカーを除いて手を出すヒトは、居なくなるハズ。
そう考えると、winnyの匿名性は問題がある。『個人』での利用ならば、会員制にしてIDとパスワードを設定して、アップした本人しか復元出来ないようにするべき。
別のヒトがアップした著作物を、他のヒトが復元出来ては、問題がある。
ネット上はとてもルーズで、『個人』ではないのに、『個人』のフリをしている。これは着地点としてふさわしくない。
『個人』であるならば、個人としてふさわしい振る舞いをするべきだろう。それ以外は許すべきではない。
どちらが悪いというのではない。ルーズなのが悪い。キチッとした線引きはいずれ必要。
好ましいことに動画サイトも、著作権違反の物は、少なくなってきている。そろそろ変えていく必要がある。
ユーチューブは、自立。著作者と『個人』の関係は、ルーズではいけない。窮屈でもいけない。個人=プライシー=パスワード。ネット上のパスワードのない著作物を、許してはいけない。