えすかれーしょん

ゆうりょう

ゆうりょう

恐い。

無料は恐い。

有料の方が、気が楽。お客さんとして、存在出来る。

とくに未知のモノは不安を感じる。

その時に無料であるというのは、実を言うとあまり好ましくない。

無料というのは、距離が遠い。そして居場所が確保されているとは、言い難い。

無料であると、なんとなく居心地が悪くて、遠目からの参加になる。

宣伝の時は、お客さんはお金を払わない。

それは当然で、企業の目的がお客さんに商品を知って貰うという、コトだから。

その段階でお客さんが、お金を払うはずがない。

食料品売り場での、試食はどうだろう。コレはタダであるコトの、罪悪感を利用している。

宣伝目的もあるだろうが、それよりも罪悪感で、買わせている方が強い。

無料というのは、とても罪悪感を感じる性質がある。

現在は技術革新が進んでいる。メーカーも、機能を載せれば良いという時代は終わっている。

より考えられたモノを作って、その上に機能やデザイン性を載せる。

その変化の速度は速すぎる。それだけに取り残されている人も多い。

利用している人にとっては当たり前のコトも、全く触った事が無いヒトには、何を言っているのかも分からない。

しかも、お店に行ってその商品に触ったり、説明を受けたにも関わらず、その商品を買わないとなるととても罪悪感を感じる。

かといって、買おうとまで思わない。

そういうモノに関しては、経験代をお客さんから貰っても構わないと思う。

お客さんの、触りたいけれども、買いたい所までは行かないという欲求。

その欲求を満たす為に、少額の体験費をもらった方が良いように思う。

それさえ払えば、一定時間好きなだけ触れる。質問も出来る。

持っていなくても、情報は得られる。今までわからなかった単語も、分かるようになる。

年齢が高くなるほどに、とくに現代の技術からは取り残されている。

おそらく若いヒトの言うコトも、あまり理解が出来ない。

でも、最新のモノを体験すれば、言ってるコトもやっているコトも、分かるハズ。

現状そのような商売はない。欲しければ、お店に行けば良いコトになっている。

でも欲しくないけど、触りたい欲求は取り残されている。

若い子達が使っている。それを借りるわけにもいかない。かといって買いたくもない。

そんな欲求があるヒトの為に、少額のお金を取って、経験してもらう。

お金を払った方が、お客さんとして居場所が出来る。しかも、知らない未経験は、前提。恥ずかしくもない。

踏み込んで、配線やシステムの構築まで説明をしてもらえれば、若いヒトとの差はまるで無くなる。

速度が速く差が広がっている以上、欲求も強くなっている。

魅力的な商品を、少額のお金で触りまくれるというのは、必要なビジネス。欲しがっている人が多い商売。

現状そのようなモノは、まだ見かけない。

基本は無料。でも、無料では気がひける。無料ではイケない。ハッキリと有料の方がイイ。

有料にして、それでくわしくなり、またお客さんにもなっていく。

取り残されているヒトが、非常に多い現状。それはモッタイナイ。

高齢の方ばかりではなく、若いヒトでもそのようなお店があれば利用したいハズ。

私も個人的に欲しい。現状はあまり冒険をしていない。

ネットや店頭でサラッと確認する程度。本音を言えば、もっと触りたい。もっと現物を触りながら、知りたい。

分からないコトも、ネットだけじゃなくて、説明して欲しい。意外に若いヒトも、その欲求は強い。

でも、現状それが出来ないので、間違いがないだろうと思うモノを、購入するだけ。

あまり冒険は出来ない。マイナーな商品は触れない。知るコトが出来ない。

なので、この有料の触り放題の商売を、誰か作ってくれないかと切望する。

それだけ魅力的なモノは沢山あり、二の足を踏んでいるヒトも、とんでもなく存在しているのが実状だから。

有料は、肯定。無料では否定される可能性もある。欲求に応える、居場所が出来るシステム。有料は悪ではなく、存在の肯定。

-えすかれーしょん