ぱけっと
課金が出来る。
区切られている。
パケットを商品化するコトにより、ケータイでは通信料を課金するコトに、成功した。
パケットはケータイやパソコンの通信時、データを小さく区切って、送るシステム。
それにより、何らかの原因で一部のデータが届かなくても、その部分だけを補完すれば済むようになっている。
そのシステムの、区切るというモノを利用して、ケータイでは情報量に課金している。
この区切られている状態を、うまく利用している。
あくまで、効率のいい通信の為のシステム。それを課金にうまく利用した。
パソコンでは、プロバイダが月々利用料を請求するくらいで、課金という意味では苦戦している。
利用者とすれば、無料で使えるに越したコトはないが、それなりに労力をかけているサイトであるほど、ちょっとした罪悪感もある。
であっても、ハッキリとした商品でないと、課金と言うイメージも湧かない。
その為には、区切るコト。そこが一歩となるように思う。
具体的に言えば、100文字1円。映像なら、15秒1円など。情報量を単位で区切ってしまう。
もちろん買わなくても良い。ただ、それだけの魅力があれば、買えばいいというコト。
100文字1円とすると、その100文字はそれだけの価値を持たせる必要がある。
厳選された言葉や、より価値のある情報、芯をとらえた考え方が、要求される。
映像に関しても、より作り込まれたモノや、特別なモノを要求される。
それだけではとても弱い。もうワンクッション作る。
その情報を、オークションにかけ、ビジネスの権利を売買する。
これで、かなり厳選される。作り手は良いモノを作る。
良いモノさえ作れば、良い値段で権利を売れる。
権利を買ったヒトは、お金にしないと損してしまう。損をしないように、出来るだけ多くのヒトに買ってもらうシステムを作る。
利用する側も、それが権利を買い取られた価値のある商品だと知っている。
それだけに安心感もあり、同時にお金を払う意義も理解しやすい。
自分がお金を払う以前に、もうコストが掛かっている。
これで、それぞれの分業が成功する。
まったく整備されていない原野の外堀が埋まっていく。
もちろん無料で提供される意味も、大きい。無料も情報も、沢山残っていく。
有料と、無料のバランス。
有料の意味と、無料の意味。両方とも深い意味がある。
有料には労働の対価や、作り手の生活を支える意味がある。そして作る時のコストも、掛けられる。
無料は、無責任で気楽でいられる。無料という言い訳が出来る。そしてお金が払えないヒトにも、届けられる。
さらには、お金を取るほどでもないモノ、その段階に至っていないモノも、発表出来る。
全てがお金を取れるモノではないので、その前段階の無料という立ち位置も、絶対に必要となる。
ネットはほぼタダで出来上がっているコトに、少しだけ違和感がある。
有料のモノが出てくれば、この違和感はなくなっていく。そして、ネット発の商品ももっと出てきてくれる。
それは現状よりは、魅力がある。完成度も高いと思われる。
ネットの充実の為に、有料と無料のバランス。その新たな展開に期待する。
パケットは、区切り。さらにワンクッションをつけて、有料を成立させる。それはクオリティを上げる、次の段階の常識。