ぬく
不足を望んでいる。
なぜだろう。
今までは、不足があるとイヤだったのに。あえて抜いて、不足を作るようになっている。
この状況は何だろうか。
本来は、不足がないように出来る限り揃え、それで安心する。
それなのに、今は何かを抜いて不足を自分で生み出している。この不可解な状態は、なんだろう。
不足させるというコトは、それによって今までとは違う状態になっている。
違う状態にしたいのだろうか。何かを変えて、自分も違う状態にしたいと望んでいる。
今までと同じならば、何も変わらず予定通りにコトが進み、その日は終わってしまう。
そこで何かを変えて、予定通りというリズムを崩す。それを心の中で、望んでいるのだと思う。
何か良い方向に転がってくれないかなと、期待している。
決まり切った日常を変えるというのは、オーソドックスな方法。
それを今している。
安定してしまうと、繰り返しになる。
何か不足すると安定しようとして、今までと違うコトを、いろいろ試していく。
歯車が切り替わり、違う動きになり、違う結果が生まれてくる。それを期待する。
それで実際に何かは変わる。良い方向に変わるか、悪い方向に変わるかはわからない。
それを承知で、変えたくなる。変えなければと思う時がある。
どこにどんな風に変わっていくかは、わからない。
予想出来る所もあるが、まるで思いもよらないトコロが変わるコトもある。
どこか一つが変わると、別のトコロでナニかが動く。
自分の行動が変わると、別のトコロでヒトの行動も代わり、世の中も変わる。
良い方向に行くか、悪い方向に行くかは分からない。
自分にとって良くないコトでも、それが世の中を善くするコトに、繋がっているのかもしれない。
自分にとって良いコトでも、世の中にとっては悪い方向に向かわせているのかもしれない。
もちろん何も変わらないコトも多い。あくまで可能性。
いろいろと求めるモノはある。ほんの僅かの可能性に懸けて、変えてみる。
いや、ほぼ無意識で行っている。なんだか分からないままに、そうしている。
ヒトに備わっている機能なのだろうか。ヒトというのは、不可解。
でも意味はある。突き詰めて考えれば、理にかなっている。そういうコトは多い。
人間もよくできてるなと、感心する。半自動的に、自分がすべき方に行動している。
でも結果は保障されていない。でも変える。その結果は受け入れる。自己責任。
望み通りに行くコトは少ない。でも長期的に見れば、そこそこいい結果になってるかもしれない。それで良しとしよう。
抜くは変化。リズムを変えて、違うモノになる期待を込める。どちらかと言えば、動物的な勘かもしれない。