すべる
うけようと思うのは、皆同じ。
でもうまく行かない時もある。
スベったからといって、その段階では、絶望ではない。逆転のチャンスは残っている。
芸人さんがスベるコトはよくある。よくスベりながらも、売れている芸人さんもいる。
スベるコト自体、決定的な絶望ではなく、みんながあまり経験したくないイヤな感覚。
イヤな感覚なので、その段階では絶望ではない。逆にそれを乗り越えられれば、一気に逆転出来る。
スベったあとの振る舞いで、充分逆転出来る。スベっても売れているヒトは、その逆転が出来ているヒト。
うまく行かないコトは、誰にでも起こる。
その時は誰でも、凹む。その時凹まずに、逆転する智慧を持っていたならば、それほど心強いモノは無い。
みんな、スベった後どうするかを注目している。そのまま、意気消沈してしまうのか、それとも逆転するか。
みんなの目はとても意地悪。自分もその辛さを知っているから。わざと追い込むようにして、憂さ晴らしをする。
素直になれればいいが、プライドがある。プライドのせいで、意地悪をしてしまう。
でも、意地悪をするヒトは、本当は救われたい。
もしも逆転する智慧がそこにあれば、心強い武器を手に入れ、救われるコトになる。
もう意地悪をする、必要性がない。
スベった後、どうするのか一番気になる所。そこを乗り越えるのが、一番大変だから。
とくにプライドがあるヒトほど、傷つくコトになる。そうならない為にも、スベった後の技術は皆が欲しがるモノ。
一体どうすればイイのか。
まず、うけると思っていてスベると、傷になる。100%スベるという前提で始める。
100%なので、実際にスベりイヤな空気になる。そして、その後どうするのかという、注目も集まる。
この時、意気消沈するのでは、普通。逆転するのならば、堂々と構えなければイケない。
そして、何も言えなくなるのは普通。なので、何かを言わなければイケない。この何かとは何だろう?
一番イイのは、演出ですよという振る舞い。これも長期的な視野で、計算通りですという振る舞い。
それが出来れば、スベった事実すら、かき消せる。
ただし、取り繕うのがバレてはイケナイ。取り繕っているようには見せずに、堂々としていないとイケない。
これは結構しんどい。自分の中で、気にするほどに誤魔化そうとしてしまう。
スベってないのであれば、誤魔化す必要は無い。ただ道を歩くように、平然としていればいい。
それが答えとなるが、とても難しい。どうすれば出来るのだろう。
次のラインに乗せられれば、もう状う況は変わる。その次に乗せるまでを、どう繫ぐのか。
演出だとすると、逆転がある。少年漫画で、お互いのウラをかき合うように、まだ用意されたもっと凄いモノを出す。
一番イイのは、もっと凄いモノを用意しておくというコトかもしれない。それには、能力がいる。
自分の最大のチカラを使うのでは、もっと凄いモノは用意出来ない。
とすると、普段から最大のチカラよりも、弱いモノを出しておく。最大のモノは、温存しておく。
これが、スベっても平然としていられる、一番の策かもしれない。温存さえしておけば、動じなくて済む。
最大最高のモノを出してしまえば、もうそれ以上はない。それは危険なコト。傷も付きやすい。
温存して、出すモノはその前フリになるモノ。それを何重にもつくり、小出しにしておく。
それは深みにもなり、とてもテクニカル。お笑いでなくても、普段の生活でも温存するコトで、余裕になる。
スベらせるのは、ダミー。本体は温存しておく。怪我をしない為には、ダミーづくりから始める。それで堂々としていられる。